ジョウヤ神父さん誕生

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入祭を待つ司祭団奄美出身の司祭は多いが、ザビエルに次ぐ規模を誇る名瀬聖心教会出身者となると2人目、しかも54年ぶりと聞いて驚いた。そのせいでもないとは思うが、高齢化が進行しているとはいえ、あいにくの雨天という悪条件にもかかわらず、大きな聖堂が聖心教会はじめ島内6小教区、鹿児島そして日本各地から参集した500名ほどの参列者で埋まった。

共同司式の司祭は20人?全員がカズラ(ミサの時アルバ-白の長衣-の上に羽織る)着用。いつの頃からか、主司式司祭だけが着用して他はアルバにストーラ(祭儀用ストール)だけを着用するのが通例となっていたが、ミサの所作が変更になったのに応じた形での初の試みとなった。ゆかたと背広ほどの違いを感じた。

全員が正装することで、単に荘厳というだけでなく、イエス様が残された、いわばイエス様を偲び、その死と復活を記念する大事な祭儀なのだから当たり前といえば当たり前だ。主日のミサに信者があまりにもラフな格好で参加するのは相応しくないという批判があるがそれとは少し違う。

全員が正装してみると、アルバだけの姿がいかに粗末で礼を失しているかを痛感した。神主さんやお坊さんが信徒の前で見栄え良くきちんとした服装でお祈りするのに比べたら、アルバだけでのミサはあまりにもお粗末過ぎると言わざるを得ない。救いの業を執行しているのだから。

友人たちとのエレキギターの演奏また、入祭の時の三顧の礼ならぬ3回の礼もまだ馴染まないが、これからなそうとすることへの心の準備になると感じた。1回目は祭壇前で祭壇に、2回目はご聖櫃に、そして3回目は祭壇に手を置いての表敬。1つ1つを丁寧にすることで、自分が聖なる場所にいるという自覚が深まるような感じがした。「神聖な祭りを祝う」というのはこういうことなのかも知れないと思った。

叙階式の模様を書くつもりだったがマジメな話になってしまった。ともあれ、新司祭もこんな風に「神聖な祭りを祝う」ことを喜びとする司祭になってほしい。

 

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