韓国移民史博物館に始まったオプションプログラムは殉教地を経て中華街での会食で1日目終了

車窓からは真っ赤な紅葉も見られたが… それでも!Blog

司祭のままで…感謝

日韓司教交流会オプションプログラム2日目。今朝のミサで、6月に急逝されたボニファチオ司教様とやはり急逝した横浜教区に派遣されていたウィジョンブ教区の司祭のために捧げられた。司式されたウィジョンブ教区の司教様は「司祭のままで終えることができたから感謝です」という母上の言葉に感動されたという。

世界一の潮流発電所

右が人工池、道路は防潮堤寒気注意報も出たという今朝のインチョンは3℃。9時過ぎ、世界一の規模を誇る潮流発電所見学へ。もともとは、諫早と同じように干拓地の造成が目的だったという。まず湾を仕切って海水の流れを止めるために10キロに及ぶ防潮堤を築いた。しかし、農業用水に欠かせない淡水化が不可能なことが判明したので、潮流を利用した発電所に予定を変更したという。ちょうど放水時で、白波を上げた川のような流れが出来ていた。管制室のモニターでその様子が映し出されていたが当時の水位の高低差は4メートル余り。「エコでクリーンエネルギーです」と担当者は 胸を張ったが、韓国全土のエネルギー消費量の0.1%を賄うだけだという。

学習の場に

それにしても、あの巨大な人工池と国道になった防潮堤と発電所は見る者に韓国の底力を見せつけるには十分だ。週日なので見学者が少ないということだったが、幼稚園の子供たちが大勢来ていて賑わっていた。大人も結構多かった。とくに子供達には良い学習の場になるはずだ。20メートルの塔に上がると開発が進む新都市をはじめ360度の大パノラマを楽しむことができた。

小教区が増える

祭壇の花は造花だったその後、近くの小教区に移動して婦人会が用意してくださった豪華なお昼。8年前に誕生した小教区で信徒数は3000人。港湾都市としてまだまだ開発が続くインチョン地区だけあって若い人が多かった。そう言えば、同席されたスヲン教区の司教様の話によると、韓国ではこうした新しい小教区が毎年二つ三つと増えているのだという。日本との真逆に言葉を失った。夕食の時、隣に座った全州教区の司教さんから「あなたが司教になって小教区がいくつ増えましたか?」と聞かれて面食らったが、本当だったのだ。

日本の遺産

復元された塩田お昼の後、ソレ湿地生態公園展示館へ。インチョンは塩の産地としても有名らしい。日本時代に始まった塩田跡が湿地帯の一角に再現され、夏場には実際に塩作りをしているという。湿地帯といっても、これも湿地帯跡といったほいが良さそうでもはや潮の干満とは無縁の広大な荒地。夏場に作る塩は販売用とはせず、見学者のお土産用にするということで、司教団には二箱づつがプレゼントされた。

向き合って平和を

4時本会議開始。日本からの後発組と合流。発表は韓国側で、テーマは「メディアと国家観」。信者で大学の先生。日本のメディアは事実の報道ではなく主観的な認識に執着しているという分析はさもありなん。例えば、慰安婦問題にしても素直に認めようとしないで、「いつまで謝ればいいのか」という態度はドイツと大きく違うところという指摘には言葉がない。もちろん韓国のメディアについても話されたが、日韓のカトリックとしてもメディアが平和のために有効に働くように協力しなければならないと結ばれた。

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