愛のよろこび読み流さずにじっくり味わって教皇のおすすめでもボクは一気読み

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待望の書

待望の書がやっと日本語になった。二回にわたってシノドス(世界代表司教会議)で取り上げられたテーマは家庭。シノドス後に出される教皇文書は使徒的勧告(教皇からのおすすめ)と呼ばれ、今回は「愛のよろこび」と題して8章からなる280頁の長文。

目的

本書の目的は「まず第一に、キリスト者の家庭への提案として、結婚と家庭のたまものを重んじ、強い愛と、寛容、努力、忠実、忍耐などの豊かな価値を守り続けてほしいと訴える意図があります。第二の目的は、家庭生活が全うされていない、あるいは平和と喜びを持って生きられていないところにおいても、いつくしみと親密さのしるしとなるようすべての人を励ますことです」(12頁)。

よりそう

夕暮れ時の甲突川河畔

夕暮れ時の甲突川河畔

特に二番目の目的で述べられているのは結婚生活が何らかの理由で壊れてしまったことによる様々な問題が取り上げられていて、いかなる場合でも本人たちが教会との縁が切れたと思うことのないように配慮されなければならないことが強調されている。この点に関しては6章「若干の司牧上の展望」に詳しい。いつくしみの特別聖年に出されただけあって「出向いてそばに行く」(198頁)とか、「弱さに寄り添い、見極め、受け入れる」との8章のタイトルにもあるように、会議の提言を多く引用しながらもフランシスコ教皇らしい懐の広さがいかんなく発揮されていて、野戦病院としての教会を地で行くような希望の書。

晴れの予感

今日の甲突川上空

今日の甲突川上空

6章8章は、司祭たちに向けて書かれているといっても過言ではない。根気がいるかもしれないが、信徒の皆さんにも、一気読みでなくじっくり味わいながら読んでほしい。勉強会にも活用できたらいいと思う。すべての結婚生活に希望の明日が訪れる予感。とりあえず、新刊書の簡単な紹介まで。

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