選べと言われても…
ヨシュア記24,1-2:15-17:18
2003.8.24記
その日、ヨシュアは、イスラエルの全部族をシケムに集め、イスラエルの長老、長、裁判人、役人を呼び寄せた。彼らが、神のみ前に進み出ると、ヨシュアは民全員に告げた。
「もし、主に仕えたくないと言うならば、ユーフラテスの向こう側にいたあなた達の先祖が仕えていた神々でも、あるいは今、あなた達が住んでいる土地のアモリ人の神々でも、仕えたいと思うものを、今日、自分で選びなさい。ただし、私と私の家は主に仕えます。」
民は答えた。
「主を捨てて、他の神々に仕えることなどするはずがありません。私たちの神、主は、私たちと私たちの先祖を、奴隷にされていたエジプトの国から導きのぼり、私たちの目の前で数々の大きな奇跡を行い、私たちの行く先々で、また私たちが通ってきたすべての民の中で、私たちを守ってくださった方です。私たちも主に使えます。この方こそ、私たちの神です。」
はい、これはどこそこの銘酒。これは、なかなか手に入らない珍しい焼酎。そして、これは、最近輸入したワイン。どれにされます?とりあえずビール。後でみんな…。
数ヶ月に一度のハッピータイム。ボクが、お酒好きなことを知っている友人夫婦は、ビールと一緒に手持ちの銘酒を全部目の前に披露してくれる。あ、またつまらんことを書いてしまった。でも、ホント、楽しい時ほど、今日はこれだけ、が難しい。
砂漠で生涯のほとんどを過ごしたヨシュアが聞いたらなんと言うだろうか。
酒ぐらい飲みたけりゃいくらでも飲むがいい。だが、お前の神は酒か?
あ、いや、毎日飲んではいますが、神と言うほどでは…。ま、強いて言えば、小さな神々の一つ…。ハイ…。
その神々が問題なのだ。他には?
あ、ハイ…、エートですね。テニスと…。
テニス?
あ、ハイ、あなたはご存じないと思いますが、ボールをこうして…
もうよい、それがなんで神々の一つナンジャ?
あ、ハイ、その…、祈りの時でも、ふと、テニスのことが…。
気になるのジャナ。
ア、ハイ…。
で、他の神々というのは?
え、まあ、あの…、一言で言えばガ、ということに…。
なに、砂漠にも蛾はおるが、あれは神だというのか!?
ア、イヤ、ア、あれは飛ぶ方で、こっちは飛ばない…、というか、エゴ、つまり、私のプライド、気分、好き嫌い、対面、常識、知識、経験、実績などなど、つまり、その、私が、私が…という強い思い、とでも言いましょうか…。
フーム、それらが神。ア、イヤ、小さな神々か…。なるほどね…。
いや、実はワシもな、「どっちの神にするか選べ」と偉そうに言っているがね、「あなたの神に仕えます」と言いながら、自分、ガと言うのかな、に仕えている人間が多くてね。自分もその一人なんだがね。争いが絶えんのだ。何しろ、この砂漠だろう。みんな生き延びるのに必死なんだよ。つい、やっぱり自分のことが第一になってしまうんだよな~。
あ、いや、お気持ち分かります。ハイ…。
残暑の中のヨシュアが一段と老けて見えたようだった。信仰する者の苦悩は深い。