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心中なんてゴメンだ~

作成者 admin最終変更日時 2006年03月29日 23時07分

今週の聖書

使徒パウロのローマの教会への手紙6,3-4,8-11

2002.7.2記

あなた方は知らないのですか。キリスト・イエスに結ばれるために洗礼を受けた私たちが皆、またその死に与るために洗礼を受けたことを。私たちは洗礼によってキリスト共に葬られ、その死に与るものとなりました。それはキリストがおん父の栄光によって死者の中から復活させられたように、私たちも新しい命に生きるためなのです。
 私たちは、キリスト共に死んだのなら、キリスト共に生きることにもなると信じます。そして、死者の中から復活させられたキリストはもはや死ぬことがないと知っています。死はもはやキリストを支配しません。キリストが死なれたのは、ただ一度罪に対して死なれたのであり、生きておられるのは、神に対して生きておられるのです。このようにあなた方も、自分に対して死んでいるが、キリスト・イエスに結ばれて、神に対して生きているのだと考えなさい。

今週のポイント「難しいとは思うが、もし、できるならと思って電話しているんですが。
実は、26日の司祭月例会で、MEの紹介をして欲しい…」
「是非行かしてください!」
「エ~!本当に、ありがとう!」

かくして、二組の夫婦と五人でもって
大阪教区の司祭団の月例会に勇躍乗り込むことになった。
たっぷり一時間半。全員、居眠りする人もなく
熱心に、かつ、フレンドリーに応対していただき、そして聞いて貰った。
質問の多さにも驚いた。
百戦錬磨の勇者揃いの司祭たちがどんな顔をして我々の話を聞いてくれるか
幾分不安もあったが、杞憂に過ぎなかった。

一つだけ質問を取り上げると…。
ME、レジオ・マリエ、フォコラーレなどなど。
いずれも「信者だけが対象」なので、「宣教的であるべきでは?」

確かに、「信者だけが対象…」という理解はかなり浸透していると思う。
しかし、「信者だけが対象」ということと「宣教的でない」
ということは同じではない。
ということにどうして気がつかないのかと思う。
「信者が養われて豊かになること」と、「宣教的であること」
は本来同じことであるはずだから。
現に、韓国教会発展の原動力は、レジオ・マリエとMEと聞いている。

新求道共同体という運動もある。分裂の種として、多くの司教さんや司祭たちは反対。
しかし、熱心に関わっている司教さんによると、
「問題は主任司祭たちです。自分が変わるのを恐れているのです。」

愚痴っぽくなって、本論に到達しないが、要するに、
「いろんな運動があるが、みんな外来のものでアチラの臭いぷんぷん。
日本的なものでなければ…」
という日本教会を覆い尽くしているかに思われるあの議論は、果たして、
「日本的発想で」、かつ「宣教的か」と問いたいのだ。

愚痴のついでに言えば、
カトリックという横文字で書かなければならない我が教会だって、
欧米からの輸入ではなかったのか。
使用中のミサ典礼書が未だに試用期間中であることを思えば
450年たっても、ふさわしい日本語訳ができないで、人のことが言えるか。
そんな閉塞感に満ちた教会に風穴を開けよとばかりに
改革的運動が雨後の竹の子の如く、方々で起こり、日本にも押し寄せているというのに
のんきな議論ばかりが横行している。秩序を乱し、分裂を招くと…。

各種運動を擁護せよ、と言っているのではない。
広大無辺な神の命に分け入るのに120%の正解もなければ
120%ダメなのもない。
と考えた方が間違わないのではないかと言いたい。
それほど、神の命は広く深く計りがたいのだ。
あの手、この手で、今あるものを上手に使って、努力しないで、
日本的なものを探している内に、若者の教会離れはドンドン進行するのだ。
何よりも、風のようにつかみ所のない聖霊の気ままな働きを
のんきでスマートな議論で排斥したり、無視したりする傲慢さが怖い。
沈思黙考の祈りこそ求められている、と思うのだが。

「自分が変わることを恐れている」という自分の現実に気づかないまま
「日本的なもの」を叫んでも滑稽ではないか。
「その死に与るために洗礼を受けた」というのに
「ワシはキリストと心中ナンカしたくない。まっぴらゴメン」と言っているようなものだから。
あなたやあなたの主任司祭は議論派?それとも心中派?


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