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イエス様人が悪いね

作成者 admin最終変更日時 2006年03月30日 10時38分

今週の聖書

マタイによる福音15,21-28

2002.8.17記

イエスは、チルスとシドンの地方に行かれた。すると、この地に生まれたカナンの女が出てきて、「主よ、ダビデの子よ、私を憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています」と叫んだ。しかし、イエスは何もお答えにならなかった。そこで弟子たちが近寄ってきて願った。「この女を追い払ってください。叫びながらついてきますので。」イエスは、「私はイスラエルの家の失われた羊のところにしか遣わされていない」とお答えになった。しかし、女はきて、「イエスの前にひれ伏し、「主よどうかお助けください」と言った。イエスが、「子供たちのパンをとって子犬にやってはいけない」とお答えになると、女は言った。「主よ、ごもっともです。しかし、子犬も主人の食卓から落ちるパンくずはいただくのです。そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願い通りになるように。」そのとき、娘の病気はいやされた。

今週のポイント「いくら何でも、しかも初対面の人にイヌ呼ばわりはないだろう!」
言語道断、人権侵害も甚だしい!

志布志の町で、仮にボクが同じ太文字のセリフを誰かに言ったとしたら
そして、教会の神父でカトリック幼稚園の園長だと分かったら
いずれも壊滅的打撃を受けでしょう。
「あれは冗談でした」、などと釈明でもしようものなら
「言っていい冗談といけない冗談があることも分からない非常識なヤツ」
となって訴訟を覚悟しなければなりますまい。

「ユダヤ人でなければ人ではない」という身勝手な思い上がり
が蔓延していたとしても、「イエス様、何もアンタまで…。」
幸い事なきを得たどころか、娘が元気になるというハッピーエンド
なのでホッとするものの、それにしても困惑しています。

余計なことに関わり合いになりたくないというあなたの下心。
この点では、自分にもしょっちゅう起こることなので、大きな顔はできないとしても、
もし、この女の人が傷ついて、その場にへたり込んだとしたら
あなたは、当然のようにそばを離れるのかと、困惑するのです。

実際には、
彼女が思いがけない反応をしたのにあなたは驚き
思わず足を止めて彼女に顔を向けて叫ぶように言われた。
「なるほど。アンタはそこまで言うか!すごい!」
あなたを感動させた彼女の持ち前の明るさと簡単にくじけない強さに
救われた思いがします。
そして、あなたの輝く顔。そのあなたの切り替えの早さにあこがれます。

それにしても、少し回りくどい感じもします。
はじめからスッと行ってほしかった。
第一、子犬は可愛いとしても、人をイヌ呼ばわりしたり
きっと後味の悪い思いをされたのではないかと気になりますが…。

それとも、彼女が、どんなひどいことを言われても傷つかないという
確信でもあったのですか。
それだったら、なおのこと、彼女にあそこまで言わせるあなたは
人が悪い。

ところで、今日のメッセージは何だったんですか。
愚痴がすぎてしまって、あなたの本当の気持ちが分かりません。
悪しからず…。


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