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AB型霊性の勧め

作成者 admin最終変更日時 2006年04月04日 14時07分

待降節第四主日のミサ説教音声(2005.12.18)

今週の聖書

ロマ16:25-27

25神は、わたしの福音すなわちイエス・キリストについての宣教によって、あなたがたを強めることがおできになります。この福音は、世々にわたって隠されていた、秘められた計画を啓示するものです。
26 その計画は今や現されて、永遠の神の命令のままに、預言者たちの書き物を通して、信仰による従順に導くため、すべての異邦人に知られるようになりました。
27 この知恵ある唯一の神に、イエス・キリストを通して栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

(日本聖書協会『聖書 新共同訳』 より)

今週のポイント「隠されていた、秘められた計画」と聞いて、直ぐに思い浮かんだのは、今回のバチカンのサプライズ人事。少なくともボクと、そして、恐らく、僕のことを良く知っている仲間の司祭たちにとっては、小泉さんも真っ青。

 最近こそ幾分正気づいたものの、司教さんには槍を向け続け、会議が嫌い、筋を通すための手続きや書類が苦手で全てアバウト、教会にさえも期待しないと言い捨てたりするアウトロー(はぐれ者)の地方一筋の無官の司祭が、いくら三巡目とはいえ、ご使命を受けるほどローマは甘くない。噂鎮静化の努力も空しく、まさに青天の霹靂。

 秘められたことがあらわにされたときの驚きと戸惑い。時間と共に、自分の中からも秘められた感慨が沸きあがってくる。うまいの下手のと野次を飛ばしながら観ていたら、突然、ステージに引っ張り上げられて華やかなライトのもとに立たされたようでもあるし、穴あきズボンにやりたい放題の野生児が、生徒会長に選ばれてみんなの前で神妙な顔で立っているような滑稽で噴出したくなるような、そんな感じもある。他にも、未分不相応、怖いもの知らずなどなど・・・。一方では、予想を裏切った快感も?
 あらわにされたことの否定的側面も。「これからは、公式の場に出ることも多くなる。これまでのように着たいものを着るというわけにもいくまい」と尊敬する先輩から釘を刺されてシュン。今年の冬は、上下濃紺のジーンズで決めようとお気に入りのコーディネートで顔を出したのが悪かった。ま、そう簡単にハイというわけにはイカナイゾと新たな闘志もムラ。

 ともあれ、パウロの釘の刺し方は一味違う。秘められた神の思いがあらわにされるのは、「信仰による従順に導くため」だと。信仰による従順?
 直面するどんな現実をもシッカリ受け取っていくこと。シッカリとは、受け取る態度の質がいいこと。つまり、自分がどんなに不利な立場に立たされようと、逃げようとしないどころか、自分の不幸を人のせいにしたりしない。不機嫌になって、ぶつぶつ文句を言いながらするのでもなく、まして、言い訳や自己弁護をしない。要するに、余計なことを加えないで、はいと言い、ごめんと言える単純な生き方。事前に考えすぎることは必ずしも質のいい応答に至るとは限らないから気をつけたい。人それぞれの性格の違いがあるから仕方ないかもしれないが、できれば、「即答、それから考える」というAB型の霊性が望ましい。
 それはアンタの霊性、生き方だろう?そうです。ぼくは、AB型人間です。

 ちなみに、今日の福音は、お告げ。マリア様は、まさにびっくり仰天したものの、大天使に即答したことになっている。しかも、深く思い悩んだ様子もなく、エリサベトを訪問して身重の彼女をいたわったりしている。「信仰による従順」の鑑(かがみ)。マリア様もAB型だったかもしれない。

 そう言えば、今回の人事。びっくり仰天したものの、即答したので、伝えた司教様も、あまりの速さに、驚きを隠されなかったな。AB型霊性。やっぱり練習がいるかも。


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