せっかく来たのだから
盛り上がった、といっても宴会の話ではない。7,8年ぶりに訪問した紫原小教区でのミサ後の茶話会。もちろん昼前なのでアルコールはない。手作りのフクレガシが振る舞われ、初めて来た人たちが紹介されてひとしきり和やかな歓談が持たれた。「せっかく司教さんが来たのだから何でも聞いてみたら」と主任司祭が水を向け、信徒会長が司会を始めた。これまでの小教区だと、当たり障りのない質問に終始したように思う。しかし、今日は違った。かねて信者たちが心に抱いていいたことが一気に吹き出したかのようだった。もっとも、不満が一気に噴き出したというのではない。聞いてみたかったこと、疑問に思っていたこと、みんなで考えたほうがいいと思うことなど、さまざまなことが語られたということだ。
それでは…
それでは、というので、会計担当から出たのは、教会備品のリースの問題。業者にとって有利な条件の契約が結ばれていたことが判明したので、全小教区での一斉点検が必要ではないかとの提案。外国籍の司祭が増えたこともあるので、教区事務局で一括管理する体制を整える必要があるのかもしれない。司祭会議の課題としたい。
「私は、改憲反対の運動しているが教会では反応がない。首相の後ろには日本会議がいて戦争への備えを促している。武力によらない平和を説いても反論されて、どう答えたらいいか分からない。教会はどう教えているのか。」「その件に関しては、私たちは勉強会をやっています。いろんな資料も使っています。参加したらどうですか。」「武力によらない平和、というのは教会の変わらない主張。地上の平和という回勅も出ている。」「司教様たちが、しなさいといってするのはいかがなものか。それぞれの考え方があるので、自分たちで話し合わなければならない。」
実は、班制度が目指したこと
「教会として、例えば、地域に独居老人がどれだけいるかなどの調査はできないものか。」「そうしたことも、本当は、班制度の課題だった。当初、各班で、地域の人々の見守りみたいなことまですることが目指されていたが、今では班集会が教会からの伝達の場になってしまった。」「神学生養成費がどう使われているのか知りたい。」「よその教区報には教区の会計報告が載っているが…」などなど。11時半まで、尽きることのない分かち合いが続いた。主任司祭は、終始無言。そのせいだったのかな。明日から木曜日まで教区司祭黙想会。お祈りください。*説教音声は録音失敗
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