哀しきスズムシ
先月羽化したたくさんのスズムシたちは10月には一斉に死んでしまうという。大急ぎで成長し大急ぎで子孫を残す。ひと時の秋の夜長を鳴き通して短い生涯を終えるスズムシたちがいとおしくなった。各クラスで買ってもらおうと用意した家はいまだに職員室の中。立て続けに臨時休園となったためだ。自主登園の子どもたちが時々見に来るが、スズムシの短い生涯を紹介してみようと思う。
自主登園でもオシゴト
子どもたちの成長はマイペース。大人がやきもきしても子供たちは悠然として動じない。神様の手作りだから不ぞろいが当たり前なのだが、均一化した「社会主義国よりも社会主義的国」日本ではそういうわけにかない。はみ出しっ子はリストアップされて小学校に報告しなければならない。「どの子もみんな愛される価値がある」というのにデコボコでは困るらしい。子どもたちには、いとおしさよりも「かわいそう」が勝るのだが。
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