何かと話題の絶えないカラシダネ。またまた登場。洗濯物を干すため屋上に出た。鳥たちが落としたに違いないのだが、縦横に根を張るガジュマルの一種かと思われる植物が住み着いた?のはいつ頃のことか。
根こそぎにしたつもりでも壁との隙間深く根を張っていると見えて、またも20センチほどの若芽が伸びていることに気がついた。早速退治すべく一気に抜き取った。おやもう一本?ナント、カラシダネの幼木が!これはしばらく残すことに。10数メートル先に目を転じるとそこにも青いものが。近づいて驚いた。またもカラシダネ!
「カラシダネ、最小、大木、鳥の巣」という神の国の成長の神秘(ルカ13.19)のイメージが崩れかかった。「神の国は何に似ているか。それは、ザビエル教会のからし種に似ている。思いがけないところで発芽する。悪条件下で、手をかけなくても勝手に成長する。」新しい福音が書けそう。
改めてからし種について調べて分かったことだが、南アメリカを原産地とし、イスラエルを含め世界各地にあるのは、いわゆる帰化植物。もしかして、イエス様時代風に乗って南米から飛来した?それはともかく、次々と新しいことが分かって驚くやら面食らうやら、ついに英語の文献にまでたどり着き、とうとう午前中一杯、カラシダネ研究に没頭。
先ず、日本名のキダチタバコは初耳。タバコ?花その他は庭のカラシダネとまったく同じでも学名はNicotiana glauca。ニコチンの文字が見られることからするとやはり煙草の一種?Tobacco Treeで通っているらしい。驚くのはまだ早い。
カラシダネを食べて育てられた豚に奇形の子ブタ出産の報告もあるという。かと思うと、カラシダネの葉は切り傷、かすり傷に効くという。また化膿したときにも有効。煎じるとリュウマチにも効用がある。はては、まじない師たちが悪霊を払うのにも使ったという。なるほど、一枝手折るとそのままお祓い用に最適?
何よりも、バイオ燃料の有望な資源の一つと聞けば、聖書の世界を飛び出して自動車王国の成長のシンボルになる!スペインでその研究を推進する人の名前がナントJesus Fernandez!現代の救世主になるのは間違いない。それはともかく、カラシダネの木は水気のない土地でも成長できるうえに、発酵過程において強力なエネルギーを生み出す貴重な生物資源なのだそうだ。
自然にやさしいカラシダネ車。夢ではなさそう。そうそう、カラシダネの木は環境汚染防止にも有効とあった。
たかがカラシダネ、されどカラシダネ。夢は限りなく広がる。
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