ゴア回想

ゴア聖地1 - ボン・ジェジュ教会への参道のフェンスには、ザビエル様関連のパネルが展示されていた。日本での活動と中国に渡る前に帰天されたことが記されている。10日の帰国以来、約束したこともドタキャンしてのやりかけたことの続きに今日まで大わらわ。教区報新年号の年頭書簡、明日午後の市民クリスマス1時間の講演。いずれも未完成のまま巡礼。当たり前だが、その付けが一気に回ってきた。一つは脱稿、講演の方も何とかめどが立ったので、息抜きにゴアの回想。

やはり、旧市街は印象的だった。旧市街と言うので、エルサレムを連想していたので恥をかいた。ご遺体の崇敬ご自由散策。カテドラル前の長い仮設テントにはゴアで活動する各修道会のブースが設けられていて、その数20余り。マザーテレサの修道会のブースではマザーテレサのご絵が何種類か置かれてあった。

日本ミッション - sfx、聖フランシス・コザビエル修道会のこと。会員の一人が書いたミュージカル”何のための航海?”(What did the asil for?)を若者たちが演じた。異教徒の船員たちが、日本行はくじで凶と出たので行かないと主張。最終的にはヴィエル様一行の意向がかなったことを喜んでいる場面。赤い服がヤジロウ。 ご絵を欲しいとは思はなかったが、人懐っこいシスターだったのでつい気楽に尋ねた。「シスター、旧市街って遠いんですか?」「ここがそうですよう!」笑ったついでに「どこから来られましたか?」と。「日本」と答えたら、「東京にも、大阪にもあります」と目を輝かした。そして、「これは無料で配布しているから」と辞退したのにもかかわらず束でくれた。

いったんホテルに戻って二時間ほどの休息の後で、ミサのため再び旧市街へ。ミサを7時前に終えて、最終日だという“ザビエル様日本ミッション”のミュージカルに招待。超満員の最前列に案内された。脚本、演出を一手に引き受けたアラン神父さんがみんなを紹介した。

「ザビエル様を研究しただけでなく、ザビエル様の生き方に深い感銘を受けて熱く燃えた」経緯を語られた。そして、「それをぜひ発表したいと思い、東京にも大阪にも行って調べてきました」と、それは、それは唾を飛ばしながら、文字通り熱く語られたが、腑に落ちないので、「どうして鹿児島には行かなかったんですか」と口をはさんだら、「知らなかったからです」に唖然。

ともあれ、大音響には閉口したが、演じるほうもなりきっていたので素人離れした見事なものだった。「ザヴィエルさま、私のふるさとが見えます!」と興奮したヤジロウが指差す向こうに見えるシマはのっぺりと平。「ここは、ドーンと桜島だろう!」思わず叫びそうになった。

それにしても、何度も鹿児島が言われるのに、しかも、鹿児島出身のヤジロウもいるというのに、何で、東京や大阪?確かに感動はしたが、どうも良く分からない神父さんだった。ともあれ、ゴアの最終日にふさわしいことではあった。

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