愛は身内を超えて
長兄と次兄、次兄の二人の娘さんと二人のお孫さん。身内はこれだけ。しかし、応援団は司教さんを筆頭に17名もの司祭団、そしてなによりも聖堂を埋めた100名あまりの巡礼団に圧倒された。過去にない最高齢での叙階式の知らせは、韓国中を駆け巡り、出身教会はもちろん、本人も所属するフランシスコ第三会員、さらにはカリスマ運動の人たちと多岐にわたった。キリストにおける兄弟姉妹たちからいかに愛されていたかを実感して、どこか安心した。
セッペ感謝
天国の叔父が研究を終え、故郷に戻って眼科のクリニックを始めたのは53歳。人生わずか五十年、が通り相場だった。「ああ、こんな年になってしまった。あと何年もつことやら」と嘆いたという。「それが、今もこうしている。」そんな感慨を聞いたのは50年も前のことのように思う。無口な叔父の口癖は「神様にセッペ(たくさん)感謝しなさい」だった。
長兄と伯父と
印象深かったのは長兄。言葉ができないという不自由さもあったと思うが、ミサ中はもちろん階下での祝賀パーティーの間も、終始穏やかで無口。ふと叔父をほうふつとする風貌に思わずぐっと来た。ひたすら「セッペ感謝」のうちに過ごしておられたに違いない。そんなおじさんの印象が叔父と重なり、ミサ前半は順調だったが、大詰めになってまたやってしまった。
二次会も楽しい韓日交流の場となった。
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