日韓司教交流会会期中に見た韓国社会の実像、聞くとみるとでは大違い

豊かさ

テクノパーク都市オラカイ。釜山の方言で「来なさい」という意味だという。人口400万の中でもハイテクの町として発展を続けるソンド地区に聳える20階のホテル。15階の部屋からの眺望は素晴らしい。林立する63階の高層マンションが天を突き、眼下には真新しい公園が広がり、人工の池には遊覧用の手漕ぎボートも。つい、散策したくなる風情は今時の韓国社会の豊かさを象徴しているよう。日本にいると韓国経済のマイナス面だけが強調されている感じだが、どうじてどうして、そんな雰囲気は微塵も感じられない。それどころか自信満々で伸び伸びと発展していく躍動感に溢れている。

自由闊達

片道5車線、6車線の広々とした車道で大型バスが道路中央でUターンする姿や赤信号でも右折車が止まらずに行く様子を見るにつけ自由闊達な国民性が羨ましい。空港と市街地を結ぶ18キロに及ぶ海上高速道路は見慣れたとしても、干潟を宅地に変えて次々と高層マンションを建て続ける姿は世界中から人を呼び込もうとするインチョンの街づくりの一環だとか。実際、多くの外国人技術者専用のマンションもすでにオープン。そのせいか、投宿したホテルは背の高い外国人仕様で、クローゼットのハンガーの位置やトイレの手拭いかけも高かった。日韓司教交流会の直接的な実りもさることながら、こうした番外の見聞も、「お互いをもっとよく知り、理解し合うために」という目的に資することになると思っている。ともあれ、昼食終了をもって会はお開き。

墓参とテレビ取材

「すべてはみ旨のままに」がモットーさる5月30日に急逝されたボニファチオ司教様の墓参。起伏に富んだ丘に広がる広大な教会墓地の一角に司教様は眠っておられた。日本のような墓石はない。墓前には、真新しい花束が二つ備えられていた。町からは車で30分とかなり遠いのだが訪れる人は絶えないようだ。みんなで、ロザリオを一連。もう一つのトピックは韓国カトリック中央協議会の24時間テレビ局平和放送の取材を受けたこと。司祭をドキュメンタリーで紹介するシリーズでフランシスコ新司祭を取り上げることになったのだという。「56歳の新司祭誕生!」は韓国教会にとっては衝撃的でニュース性のあるできごと。カトリック新聞にも大きく取り上げられたという。そんなビッグニュースを追ってみると当然のように鹿児島教区に直結するわけで、日韓司教交流会に合わせた取材が決まったらしい。

ヤラセもあって

インタビューはともかくとして、行く先々での追っかけ取材には閉口した。鴨定洞(アクジョンドン)教会の主任司祭が新司祭の若い頃から弟のように可愛がってくれたよしみで立ち寄ることに。車から降りるシーンに始まって、主任示司祭による歓迎の挨拶と職員による花束贈呈、聖体訪問、事務所でのお茶、さらに主任司祭からプレゼントを受け取る様子までの密着取材はまるで有名人並み。最後は主任司祭と信徒数名を交えた夕食会。10年前にMEを体験したという5組の夫婦たちが駆けつけての手料理でのおもてなし。カメラを向けられての会食がいかに居心地悪いものか。初めての訪問先に加えて慣れない取材対応に気疲れはダブル。シリーズものゆえ、放送は来年5月と聞いて気が抜けたが、どんなふうに仕上がっているのか楽しみではある。

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☆神に仕える身でありながら、カミガミ(紙々)の要らない世界を標榜する人間の一人として、電子メディアに自分の思いを綴ることは大きな喜びです☆本を書かない代わりにここでいろんなことを書いてみたい。

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