機上平和論

雪解けの富士。5月、6月と平和を巡ってのシポジュームが二つも準備され、どちらにも顔を出す羽目に。それでは、というので今時の憲法改正問題と取り組むことに。その気になって手元の本を読んでみて分かったことがある。

それは、自衛隊がよその国で戦争できるための道を開くことになるということ。だから、憲法を改正してはいけない。

空港で買った今朝の新聞の囲み記事に目が止まった。憲法改正に不安を抱いた家族が少しづつ理解を深めていくというスジのブックレットが発行されるというものだった。国民投票の対象が18才以上となるのでその準備のためのいわば啓蒙書。

おもてなしの国として世界の賞賛を受けている国にとって、おもてなしを受けて世界の人が輝くイメージこそ似合う。お友達が怖い顔で武器を手にして相手を睨みつけているのを見たら、「まま」と割って入って宥めようとする姿こそ、来る人を誰も拒まないどころか歓迎するおもてなしの国の品性ではないか。

「やられたらやり返す気概を持て」と若い人達を叱咤激励するのではなく、また、ルールを無視してお隣に迷惑をかける人がいたら、力づくで説き伏せるのでなく、やはり、おもてなしの国民らしい振る舞いに徹するよう呼びかけることであって、それこそが大人の使命というものではないのか。

意気地なしと言われようが70年も争わずじっと我慢しながらこの国の生活を穏やかに保ってきた世界に誇る日本のおもてなしの心こそ語り継ぐべき。時には、「人は人、うちはうち」と割り切るのも大人の知恵。徒然なるままに機内平和論、お粗末の一席。

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