無知が答えをくれた
どこの教会でも問題なのが音響問題。とくに後期高齢者の多いここ大熊教会はことのほか不評、と知ったのは昨日のことだ。解決策のアドバイスを受けたのが該当者のお二人が掃除当番で見えた前日の土曜日。
帰る間際にさっそく試した。しかし、複雑な機器にマイクの設定ができない。仕方がないので、少し声のトーンを上げてやることに。するとどうだろう。「今ははっきり聞こえます。」一瞬にして見えた!
音響問題はボクの問題だった!
ミサではマイクだよりで普通にやっていた。浦上教会でも「説教の声が…」との声に「マイクに近づくように」とのアドバイスで解決したこともあって、「マイクのせい」と信じて疑わなかった。
土曜日のあの一言ですべてが明らかになったのだった。翌日のミサでは前日のトーンでやった。自分でも張りのある声だった。ミサ後、あのお二人の一人が満面の笑みで言った。「今日は隅々まで聞こえました!」
彼女は名翻訳家!
「隅々まで聞こえる」は明らかにシマグチ「アンカリ(全部)」の標準語訳だ。あるいは「どこにいてもOK」の意味にもとれる。いずれにしろ、浦上でも大好評だった。これで間違いない!自分の問題だった!
司祭職50数年にして初めてマイクの呪縛から解放された。待降節第一日目の快挙?なんだか嬉しくなった。なによりも、信者たちを長い間の不快感から解放してあげることが出来たことは、昔、何度も失敗した大型自動車の試験にパスしてみんなに喜んでもらった時のようだ。
司祭職免許皆伝は信者がくれた!
おまけ:気分転換にお楽しみください。今朝の奄美新聞4コマ漫画。いつも癒される。
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