着座式

牧杖の授与司教着座式。叙階式は何度かあるが着座式ははじめて。「お言葉ですから網をおろしてみましょう」(ルカ⒌5)。新しいカードは司教叙階式のカードと同じもの。裏には「断れず 網を降ろすや秋の阪」の一句が。

挨拶の中で耳に残ったのは「子供のころから、『神様を意識する』ことを叩き込まれた」という言葉。さすが、長崎の生え抜きの信者の家庭で育った司教らしい。そんな育ちの背景が「教皇様からなら断れない」信仰の風土を育んだ。そして、「お言葉ですから…」とペトロに倣って潔く「ハイ」と言える一直線の信仰を身につけた。

マリア様の「なれかし」につながるそんな信仰の極意を生きる日常生活から本当の平和も生まれる。だから、新しい紋章には”Pax Christi”(キリストの平和)の文字が。阪神淡路大震災からもうすぐ20年。そして、全教区民一体となって推し進められた新生計画。信仰一筋の新しい司教のもとで大阪教区新生計画のもう一つのステージが始まる。

ところで、着座敷のメインは前任者から後継者に送られる牧杖の授与。それなりに感動的だった。城の明け渡し。ふと浮かんだ不謹慎な連想だが、暗いイメージのそれとは全く異質のもであることは論を待たない。前任者の晴々とした表情と労をねぎらうなりやまない拍手に歓迎の拍手。教会の一体性を実感した時だった。誰よりも新司教自身の実感だったにちがいない。心から祈りたい。

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