野鳥の天国
ここは野鳥の楽園。鬱蒼と茂る大きな庭先のマンゴーの木には花芽をついばもうとメジロがせわしく飛び交い、写真でしか見たことのない野鳥たちが次々とやってきて目が離せない。メジロ以外に名前を特定できないのは悔しいが帰ってからのお楽しみだ。
故郷の原風景
3時頃から三々五々一族が集まってきた。歓迎会の準備のためと分かった。ワット神父さんは大家族のまとめ役。10人に上る甥や姪に従兄弟たちが20名ほど集まった。まずは、もてなしの古式オーブンによる鶏料理から。庭先にはヒヨコ連れの親鳥が数羽。それに、小学生クラスの若鳥たちが庭先を行き来して賑やか。昔の我が家にいるようで親しみが湧く。そんな故郷の原風景に浸っている傍らで古式オーブンの設置が始まった。
生活の知恵
直径50センチほどのくぼみを作り、中央に30センチほどの青竹を立て、そこに解体されてハーブやその他で味付けされた鶏をかける。かつては水を貯めるために使っていたという素焼きの大きな壺をかぶせる。壷と地面の隙間を土で塞ぎ、水をかけて固めて万全を期す。それから大量のわらで覆って火をつける。しまいには庭の片隅に放置された椰子の葉もくべられ火力を高める。30分以上経った頃つぼを除去。すると、蒸し焼きになった湯気アツアツの二羽の鶏が現れた。
名物続々
早速試食。しっかり味がしみてレジェンシー(地元産ブランデー)と合う。これは、前菜みたいなもので、次々と地元の手料理が出され宴はたけなわに。小さなカエルの燻製はカリッとしてつまみにいい。動くものは自動車以外なんでも食べる土地柄にしては序の口らしい。
うたげ
持参した賞品を巡ってはじめたビンゴゲームは大受け。合格祈願と染め抜かれた日の丸のハチマキも大人気。子供よりも、大人が盛り上がって、ワット神父さんのすぐ下の弟で一族の要で寡黙なトゥムさんが一番はしゃいでいたのがおかしかった。ワット神父さんは副賞に100バーツ(約300円)をあげて喜ばれた。ホント素朴な愛すべき一族ではある。
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