ハプニング序章
こどもの日の昨日の昼下がり、幼稚園駐車場奥の花壇のような菜園のような、とにかく草ボウボウのそんな所で一汗かこうと着替えも用意して勇んで出かけた。前もって運び込んであった作業靴、といってもこの5、6年すっかり埃を被ったままの登山靴なのだが、物置の戸を開けて目に入ったのは水をたたえカビにまみれたなんとも情けない姿のクツ。二階に上がる鉄製の階段が腐食して穴が開き、靴がちょうど受け皿になっていたことが判明。先日の大雨が輪をかけた。
偉大な靴の経歴
かつて、霧島連山はもちろん祖母、傾(かたぶき)の峰々を踏みならした雄姿の面影はなく、文字通り老醜を晒しているようで、靴とはいえ胸が痛んだ。リーダー格の仲間が園長職に迎えられたことに加えて奥さんの体調不良のため登山同好会は休眠状態。再開の目処も立たないところから、丈夫さにかけてはそんじょそこらのクツとは比較にならないというワケで、せめて、趣味の園芸でもう一働きしてもらおうと思ったのだが、初日からケチがついた感じだ。ともあれ、8日−14日、ワット神父さんの甥の神父さんが友達と来るというのでこの間はおもてなし。その間に靴も乾くだろうからその後に期待したい。
ハプニング本番の予感
ということで、早めに引き上げたので、早めのフェリーで鹿屋へ。主任司祭の母上が帰天されたのでミサの代行。星塚教会は1人では不案内なので明るいうちに確かめておきたかった。事前にグーグルマップでコースを予習してプリントアウト。しかし、ラチが明かないのでスマホのナビを開くことに。予定の所要時間18分をとっくに過ぎた頃で、”目的地まで後55分”には言葉を失った。あれほど「カミガミのない生活」を説きながら、プリントアウトなどまだまだダサイ自分が情けなかった。未使用のスマホナビに気後れしていたのだと思う。初体験だったが、なかなか快適に動いてくれることに感激。
ハプニング本番
ともあれ、明朝8時のミサへの備えも万全。スーパーで30%オフの上等の寿司弁当に薩摩正宗という地元産の日本酒の小瓶を購入。司祭館で一人でのプチ宴会を目論んだ。しかし、「司祭館にはお御堂から入れます」ということだったがしっかりロック!信徒代表に電話した結果、パニック度はダブル。「ミサは末吉神父様が来られます。いまさっき電話がありました。」「エーッ!」結局、様子が呑み込めないまま傷心の帰還を余儀なくされ、トボトボ(気持ちは)とフェリー乗り場へ。混乱状態でフェリーを待っていると携帯が鳴った。信徒代表から連絡があったらしかった。「鹿屋まで行ったんですか?鹿屋は僕が行くので司教さんは鴨池にと、交代しましたよ!」そういえば思い出した。
車内での独宴会
問題は、スマホの「6日鹿屋ミサ」を「鴨池ミサ」に書き換えなかった自分が×。というか、スマホに騙された!結局、乗船45分待ちの薄暗い車内での遅い独宴会。564円の売れ残り寿司弁当を買うため鹿屋まで行ったようなものだ。「お箸入れましょうか」と聞かれた時、断ったことを後悔したが、寿司はそれなりに醤油なしでもおいしかった。ノンアルのビールも格別に味わい深かった。それにしても、何とも間の抜けたミッションに我ながらおかしかった。そして、明けての今朝9時、予定通り鴨池教会でのミサを捧げ、信者たちとのミサ後の交流会も楽しかった。
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