司教館食堂
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我が家の玄関には立派な看板が
毎月最後の土曜日に12時から2時までオープンする、山口神父主催のとそ子ども食堂。現在の我が家である旧司教館が2時間だけの食堂に変身する。かつての会議室と食堂を改装したもの。改装といっても、床が量販店でも手に入る柔らかい素材のマットに置き換わっただけだが、スリッパなしで上がるので感触が優しい。幼児でも転んでけがをする心配がない。よく配慮された改装ではある。
ここは食堂
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多彩なメニューに食欲をそそられる
子供たちを気持ちよく迎えようと、落ち葉を掃き、茂った庭木を剪定し、数年は経つと思われるコンクリートに生えた庭のこけを取って待つことに。すると、早くも9時前にはスタッフのボランティアがやって来て準備を始めた。ボクの作業は2時間ほどで終了。そうこうしているうちにいい香りが漂ってきたので食堂に顔を出して尋ねた。「あ、もうできています。いつでもどうぞ。ここは食堂ですから。」あ、そうか、食堂か。なるほど。子供たちが集まったら、「さあ、皆さんでお祈りしていただきましょう」とやるものと思っていたので目からウロコ。
超格安食堂
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食べるだけじゃなく友達の輪もできる
200円を払っての一番乗りとなった。バイキング形式でメニューは豊富。そうこうしているうちに、子供たちが数人、60半ばと思われる2人連れのご老人も。まもなくして子連れの若い夫婦もやって来た頃にはこども食堂が何なのかが分かったように思った。子供6人に一人が貧困、という情報だけがあったので、大人、まして子連れの夫婦などボクの範疇になかったのだが、これは「子供主体の超格安食堂」だと納得。そういえば、壁のソファーに腰を下ろして、興味しんしんみんなを観察しながら食べているのはボクぐらいで、皆さん、なれた常連さんという風情。
廊下はプレイランド
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前倒しハローウィン
食堂の特徴はこれだけではない。廊下にはミニピンポンセットから様々な遊び道具、それに、「お持ち帰り自由」らしい子供用衣類まで置かれたいる。ハローウインの飾り付けもなされていて驚いた。たくさんのボランティアが陰で働いていることがうかがえた。そういえば、裏の藪を払うボランティアもいた。まるで、家族総出で大事なお客さんをお迎えしているようでほほえましかった。いつまでも続いてほしい。食堂を出て、すぐに姶良教会へ。帰りはなぜかどこも渋滞で、40分弱でいけるところを1時間半もかかっての帰館となった。
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