病院と自販機
30数年前かと思うが、「子どもにソフトドリンクはダメ」運動を展開していた。展開というと大げさだが、幼稚園の父母たちに話したりしていた程度だったが。若い頃は、コーラ大好き人間でコークハイ愛飲家だった。「コーラの原液はセメントの床も溶かす」という記事にショックを受け、以後一切口にしなくなった。同時に、全てのソフトドリンクと縁を切った。市立病院にお見舞いに行ったとき目にした売店前のソフトドリンク自販機の多さに仰天した。「健康を管理するはずの病院内にはふさわしくないでしょう。撤去すべきでは?」と備え付けのハガキで投書した。後日「嗜好品なので飲むのはその人の自由だから」との返事が返ってきた。「病院としてのポリシーに欠ける」と憤慨したものだ。
孤軍奮闘先生
今朝の南日本新聞のコラムに思わず目がとまった。”「糖質を考えた自販機」普及に取り組む糖尿病専門医”の記事。国内の糖尿病患者は、2016年現在で1千万人にも驚いた。日本人の10人に1人は糖尿病?!「重症化すれば心筋梗塞や人工透析などにつながる大変な病気」ともあった。こうなると、国策として対策に乗り出すべきではないか、と思わず力が入る。甥が医学部に進んだとき熱く説いたものだ。「病気を治すお医者さんは,いわば壊れた車を修理するようなもの。どうしたら病気にならないかを研究した方がいい。」結局希望が叶うことはなかったが。その思いは今も変わらない。十年ほど前、日本カトリック医師会会報にも同様の原稿を寄せたことがある。修理する人も必要だが、「神様からいただいた体を大事にしてお返しする」必要を説いたのだったが、本気で考えてほしい。ともあれ、お隣宮崎で孤軍奮闘の先生にはエールを送りたい。*ネボ山:申命記34・1参照*モーセと蛇の逸話:民数記21・9参照。
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