「今度の15日、お昼に時間がとれませんか?実は・・・」ということで、インチョン教区の司教さんご一行との昼食会に行くことに。鹿児島は昨日ドカ灰が降ったということだったので、幾分憂鬱ではあったが、涼しい風が吹き暑くもなく灰もなく快適な一日だった。何よりも有意義な交流が持てて行って良かった。
鹿児島で働く韓国籍の司祭たち5名はいずれもインチョン教区立大神学校の卒業生。昨年一人の司祭がインチョン教区から派遣されて6名の大所帯になった。そんな関係で司教さん直々の訪問となった次第。もっとも、同伴したのは本部職員8人の司祭たち。本部で働く司祭は27名。一般信徒を含めると100人近い職員がいるに違いない。なにしろ、50万という巨大教区なだけに、日本中の信者を合わせたよりも数が多いわけだから。中央協議会の職員が60数名だからそれよりも多いことが予想される。
そんな巨大教区が韓国のどこかの小教区サイズの小さな鹿児島教区にどうして注目するかというと、前述のように多くの司祭が働いているからということもあるが、何よりも、故前教区長ボニファチオ司教さんの意志を継ぎたいという熱い思いがあることが分かった。十年ほど前、前述の5人を受け入れたのが7つの大神学校中唯一ボニファチオ司教さんのインチョンだったという経緯があるからだ。
現司教さんには、それ以外に現今の韓日間のぎくしゃくした関係が反映されていた。「だからこそ、特に今、こうした交流がないなら状況は一層悪くなる。だから大事にしたい。」お昼を済ましての帰り道、そんなことを熱く語られた。フレンドリーで気のいい日本びいきの司教さんではある。日本びいきといえば、彼の熱い信任を得ている元神学校の校長の神父さん(モンセニョール「閣下」と呼びならしているので本名を失念)も彼に劣らず日本大好き。好物はうどん。司教さんもそうだが、簡単な日本語も話す。今日はお昼ということもあってジョッキ2杯で済んだがかなりの酒豪。現在は教区立の病院の院長。ベッド数900床という大病院で「頭が痛い毎日、ボクが入院したい」と笑っていた。
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