親切と非情と・・・
6:30空港着。車を預けると「開くのは6:50分ですよ」と教えてくれた。15分前に空港ビルJAL側入り口へ。なるほど「開館6:50」とある。三々五々、キャンセル待ちらしい人々が集まってきた。
従業員専用入り口らしいところから次々と人が入っていくのが気になるようで、多くの人が確かめに行くが、守衛に阻まれたようでまた引き返してきた。
「お客様はAの1番目です。」ヤッターッ!「7:35分にお呼び出しがあります。」待つこと45分。朝の祈りを済まして、持参したパウロの本が少し読めた。予定の時刻に呼び出し。昨日の訳を話すと、カウンターの女性がカードを受け取り、親切にも新しい航空券を購入してくれた。待つこと数分。またも呼びだし。「乗れそうですから8番ゲートにお急ぎください。」再び、ヤッター!関門を一つずつクリアーしていく快感。保安検査場に急いだ。7:55分。ナント、長蛇の列。「7:50発奄美行きのお客様は今しばらく・・・」時間の迫った便から優先的に案内しているらしかった。
何とかゲートにたどり着いた時はすでに8:00。心弾ませながら機上の人、と思いきやピンポーンとかなんとか音がして航空券が戻ってきた。「・・・あ、お客様、予約のお客様でもう一杯になりましたので下のカウンターにお願いします。」同情するでもなくアッサリと。ナ・ナンダトー!こういうとき、ふるさとの方言では「フリブック」。茫然自失。ともあれ、それどころではない。気を取り直して近くのイスに腰を下ろし、やおら古仁屋の司祭に緊急電話。
主任司祭からの知らせを受けて、がっかりしたであろうお年寄りたちのことが思われて申し訳ないやら・・・。数十年ぶりに会える楽しみが消えた。いつか必ず出直そう。結局、午後のミサは無理でも、あしたの日曜日に三つというのはとの提案もむなしく傷心の帰鹿。その足で船着場へ。6:00のフェリーは通常料金に千円奮発して8人部屋のベッド。10400円なり。
それにしても、あと一息というところでこの非情な仕打ち。ゴールデンウイークのキャンセル待ちは難攻不落と知った。さまざまな心の動きを一杯味わった昨日と今日。手ごたえがありすぎた。今夜は久しぶりキャビンで一杯やるか。
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