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あなたも良きサマリア人になれる!

作成者 admin最終変更日時 2006年03月30日 21時46分

2004.7.11(年間第15主日)ミサ説教映像(wmv.3.3Mb)

今週の聖書

ルカによる福音10章25-37節

 ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試そうとしていった。「先生、何をしたら永遠の命を受け継ぐことが出来るでしょうか。」イエスが、「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいるか」と言われると、彼は応えた。「『心を尽くし、精神を尽くし、心を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい』とあります。」イエスは言われた。「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば命が得られる。」しかし、彼は自分を正当化しようとして、「では、私の隣人とは誰ですか」と言った。イエスはお答えになった。ある人が、エルサレムからエリコへ下っていく途中、追いはぎに襲われた。追いはぎは、その人の服をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。ある祭司が、たまたまその道を下ってきたが、その人を見ると、道の向こう側を通ってい行った。同じように、レビ人もその場所にやってきたが、その人を見ると、道の向こう側を通っていった。ところが、旅をしていたあるサマリア人は、側に来ると。その人を見て哀れに思い、近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のロバに乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。そして、翌日になると、デナリオン銀貨二枚を取り出し、宿屋に主人に渡して言った。『この人を介抱して下さい。費用がもっとかかったら、帰りがけに払います。』さて、あなたはこの三人の中で、誰が追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」「その人を助けた人です。」イエスは言われた。「言ってあなたも同じようにしなさい。」

今週のポイント良きサマリア人のたとえ話として、有名。もっとも、初めて読む人もいるも知れないが。いずれにしろ、誰であれ、この話しを読むと、「自分は、祭司やレビ人のようなところがある…」と身を小さくしたくなるかもしれない。そうでないとしても、「自分は良きサマリア人ほどにはなれそううにない」とこれまた小さく落ち込むに違いない。それにしても、世の中には良きサマリア人が何と多いことか!すごいな~!
 イエス様は、そんな私たちを見て、皮肉な笑みを浮かべるのだろうか。それとも情けない人たちだと顔を曇らせるのだろうか。
 で、これから話すことは負け惜しみに聞こえるかも知れないが…。
 私たち信者はこの話を知っているだけに、「人助けをしなければ!」との強迫観念がどこかで働くのだが、良いことをすればいいというものではない。私たちの人間関係を先ず眺めてみよう。親子、夫婦、他人、どんな関係でもいい。もしあなたが、誰かと気まずくなった体験、あるいは今誰かと気まずい関係になっていたら都合がいいのだが…。もしそうだとして、その時の自分をよく見て欲しい。たとえば、相手を責めている自分。あの点をなおして欲しいと願っている自分。嫌だ、口も聞きたくない、出来れば顔を合わせたくない、などなどの否定的感情に満ちている自分。そんな自分を認めることが出来たら、○。くどいが、相手ではなく、先ず自分をつぶさに見ること。次に、そんなありのままの自分を神様の前に注ぎだし、「神様、これが私です」と言ってみる。くれぐれも、「こんなだめな私」など、自分を卑下することを口にしないこと。神様にありのままをお見せするだけでいい。ここまで出来たら二重○。
 コツは、神様に隠れて自分で思い悩まないこと。神様を差し置いて人に相談しないこと。先ず、あっけらかんと神様に情報開示。それをした上で、神様に、アーでしたコーでしたと言い訳したりお話しすればいい。これって、結構やみつきになるよ。
 これが問題可決の大前提。ウソだと思ったら試したらいい。気持ちがずいぶん軽くなり、波だった心がかなり静まるはずだ。
 ここまでが、「隣人を自分のように愛する」前提としての「自分を愛する」ということ。こんな風に、思いを尽くして神を愛することが自分を愛することと同時進行であることにも自然と気づくはずだ。そのことに気づきさえすれば、気まずさの原因追及や相手の回心という希望のない願望に疲れることのない、新しい地平があなたの前に広がってくるはずだ。神様とあなただけが見つけることのできる秘密の解決方法。実は、これを地でいく人たちがいる。MEの夫婦たちだ。
 ともあれ、良きサマリア人ひけ目症候群から解放されて、溌剌とした人生を享受できる日々を心から祈りつつ…。

 *この件に関して、メールその他でお尋ねすることが出来ます。


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