本当の英雄伝

演じる俳優も若かりし頃の教皇をほうふつとさせて好感度大。カロルー教皇になった男。いつだったか、「時間が取れた時にどうぞ」と手渡されたヨハネ・パウロ二世のDVD。特別の予定が入ってない今日、午前中前篇を、午後に後編を見ることができた。演劇に興味があったというのは聞いていたが、仲間の中心的存在だったことが分かって興味深かった。

ナチの侵略の様子は、「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です」という1981年の広島での平和アピールの冒頭を思い起こさせた。空爆により目の前で多くの人々が犠牲になった阿鼻叫喚の地獄絵が脳裏から離れることはなかったに違いない。

しかし、武器には武器で立ち向かうのでなく、一貫して「愛による勝利、言葉や表現の力」を説き続けた姿はカトリック。あれだけの極限状態で、武力による報復へと駆り立てたられた人々を裁くこともなく、仲間として愛し続けた姿は印象深かった。

それに、送られたスパイさえも最後は脱帽するほどに、敵に付け入るすきを与えない首尾一貫した言動。何も恐れることのない公明正大さ。したがって、政治に利用されることもなく、結局は、信仰、希望、愛の力でポーランドを自由にした本当の英雄。それにしても、あの戦乱の中で、カロルは逮捕されることもなく、どうして逃げ延びることができたのか不思議だった。

ともあれ、公会議での演説を聞いていて、ふとフランシスコ教皇のことが頭をよぎった。

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