なんとなく粗野なカワウ
毎日のように御領ヶ池に通っている。いつの間にかハシビロガモも来ていて、あとはキンクロハジロを待つばかり。と言うのも、案内板にのっているカモ類の中で、唯一キンクロだけがまだ姿を見せていない。第一実物を見たことがない。写真で見ると、真っ黒い羽に白い腹部、キンはおそらく目が金色だからかと思われるが早くこの目で確かめたい。それにしても、水辺の止まり木はカワウが鈴なり。「グエッ!グエッ!」と威嚇し合っているのか、喉から絞り出すようなドスのきいた鳴き声を上げ、時折羽ばたいたりしている。過密状態で、ストレスがたまっているのかもしれない。嫌気がさすのか、代わる代わる、湖面に飛び降りたり、潜ってエサ捕りをしたり、バタバタと飛び立って舞い戻ったりと、なかなか気ぜわしい。黙々とエサ捕りに励む鴨類やオオバンに比べて、なんとなく傍若無人、我が物顔なのだが、どこか憎めない。
悠々自適
一方、そんな御領ヶ池に愛想を尽かしたのか、五反田川の川下にはこのところ、11羽のカルガモの一群が住み着き始めた。同族の、シモノケやウエノケも健在だが、狭い水路のような上流から離れようとはしない。それに比べると、身を隠すヨシハラはないものの、川下一族は広々とした領地で悠々自適。コサギや物好きな椋鳥がやって来たりするがカワウほど目障りではないようで、共存共栄を楽しんでいるよう。
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