あらとんとん?

久慈小中学校。生徒のいない校庭はさすがに淋しい。
瀬戸内町久慈(くじ)の人々だけが使う方言で、クラゲのこと。奄美新聞元旦号で紹介された「あらとんとんの館」特集。地域起こしの一環として実施された廃校を利用した宿泊施設の呼称。方言だと分かっても、あまりにも唐突でシマでは耳にしない言葉の響き。

食堂名はトウグラ
「何かいわれがあるに違いない」という解明したい好奇心も手伝って、翌朝のミサがない火曜日を選んで予約。家の祝別の最終日の8日、最後の家での急ごしらえの新年会の席で計画を明かした。「ワシも行きたい!」ということでシニア二人旅となった。
なんでこうなるの?
二度目となる西古見路。高校の先輩であるご主人にしてみれば長年の島暮らしにもかかわらず未踏の地。今回の旅では文字通り一日の長があるボクが案内役。しかし、あれほど詳しく新聞を読んでいたのに、「あらとんとんの館は西古見」。なぜかそんな刷り込みが。
「小さな集落なのですぐわかります。その前に、砲台跡を」と知ったかぶりで案内したまではよかった。宿に向かってしばらくしたら携帯が鳴った。「もうすぐ着きます」と返事して、目印だという体育館を探すことに。しかし、それらしいのはどこにもない。
「観音さまの像の前にいますが…」たまらず電話。「観音様ですか?…ああ、それは別の集落ですね。あと30分ほどです。」ガクッ!何でこうなるの!?
まるで湖!

小5と書かれた部屋が二人の部屋。設備はそこらのビジネスホテルよりも充実。
深く入り組んだ湾奥の久慈は漁師町。140年の歴史に幕を閉じた久慈小中学校を再利用したあらとんとんの館は確かに、体育館側にあった。新年号では久慈の地名が何度も出ていたというのに、全く頭にはなく素通りしたのだった。宿泊客は二人だけ。
ハンバーグ定食の夕ご飯は豪華でおいしく完食。長時間のドライブで少しくたびれたので九時前就寝。6時少し前に起床。いつもの朝のお勤めを済まして、少し散歩。まだ明けやらぬ久慈の海はまるで湖のように澄んで穏やか。なんと美しいことか。
「孫たちが来たらここに連れてきたい!」先輩も大満足。そういえば、今年も開催予定のいとこ会もここでしたい。
ともあれ、色々あったが、かくしてシニア二人旅もハッピーエンド。

大きな自然石に刻まれた門柱


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