教会が動き出した
地熱発電所より開聞岳を望む
小柄な奥さんと大柄な旦那さん、中学生のS君と小学生のCさん、親子4人で良くミサに顔を出す。子どもたちの初聖体はまだでもご主人も洗礼を望んでいる。「復活祭に2人の初聖体とお父さんの洗礼。良いんじゃない？」前の日曜日のミサ後、玄関での立ち話の挨拶。「はい、お願いします。」明るい奥さんが答えた。それから一週間、自分の発言をすっかり忘れてのミサ。説教も終わり奉献も終わった頃、4人が現われた。ミサ後、「今日から、初聖体と洗礼の準備をします。」突然の宣言に一同「えっ！」当事者たちも、「ハイ、一列目に出てきて下さい」と名指しで呼んでもピンとこなかった様子。事情を察した信者たちからは拍手が。こうして、始まった準備の集い。信者も数人残ってくれた。終わると、熱心な奥さんは「良かった！今日から検査入院です。その前で良かった！」を繰り返した。甥御さんもフィリピンから来ていて自己紹介。「黒いナザレ人」（マニラにある信心会）のメンバーということで、かつて訪ねたことがあるので懐かしかった。静かな教会が突然躍動を始めたようで気合いが入った。
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