大切なことは
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ベニシジミ
「睡眠、休養、栄養、生活リズム、運動といった当たり前のことに大切なことが潜んでいる」(南日新聞6月1日論点)。タイトルは「運を味方にするコツ」とあった。「なんでもかんでも神様のみ旨を言ってはいけない」と分かったようなことを言っていた自分としては意に介するテーマではないはずだが、全文興味深く読んだ。運のいい人悪い人というのがあってそれには根拠があるという論点のようだった。運のいい人の特徴は「いつも一定であること」。つまり、いいことにしろ悪いことにしろしっかり受け止めて、それらを次に備えて生かそうとする。「不幸の場合は何とかこらえ・・・心身の体力をつけようとすること」で人は「一定である」ことができるという。説得力ある論考だ。
身につまされて
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ほら、四つ葉のクローバー!
「アンタは自分が気に入った事には前向きだが、気に入らない事には耳を貸そうとしない。」なぜか、若いころ先輩司祭から受けた苦言が蘇った。確かに、先輩司祭たち、特に司教さんには正義の味方気取りで盾突くことに情熱を燃やしていたのは確かで、若気の至りとはいえ、「福音説きの福音知らず」に思わず下を向いてしまう。
気分はビミョウ
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公園のアジサイも紫を増したことだろう
ともあれ、「睡眠、休養、栄養、生活リズム、運動…」に関して「ボクは合格点」と喜びたいところだが、われらが首相称賛の言葉で締めくくられていた。興味津々ついていったら全く予期しないところに連れていかれて期待したこととの落差の大きさに失望した時にも似て気分はビミョウ。
40数年後の今
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BSで全国放送された作品(右)
「すべては神の手の中にある。私たち自身も、私たちの言葉も、どんな考えも、仕事の知識も」(知恵の書7.16)。表題は、「神父様、神様のみ旨ですよ」と涼しい顔で諭したシスターに反論できない悔しさが込められている。「一定である」ことが「新しい生活様式」となるには時間がかかるということかもしれない。心したい。
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