無意識の人種差別
「えー、すごいブラックだね」と言ったことがある。信者の先生が、「帰宅は毎日10時ごろです」と得意げに行った時のボクの反応だった。遅くまで人を働かせたりする違法で悪質な企業のことを「ブラック企業」と呼ぶようになったのは20年ほど前のことらしい。2004年、アメリカから移住した黒人作家のMさんは、最初、ブラック企業の意味が分からなかったという。しかし、ブラックが日本では悪い意味で使われていることを知って悲嘆にくれた。当たり前だと思う。もっとも、アメリカでも「ブラックビジネス」呼ばれる企業があるが、それは黒人が営む事業のことで、日本でいう「ブラック企業」の意味合いはない。こうして、Mさんたちは日本在住の黒人と共に「変な造語」に異を唱え始めた。「ブラックだね」などと気軽に使っていた自分を恥じた。心を痛める人々がいたとは!アメリカで人種差別を取材したこともある記者自身も思い至らなかったと猛省。一方で、「腹黒い」という日本語も見直さなくてはならなくなるではないか、と反論する人もいるらしい。それは少し違うんじゃないかと思うのだが、確かに外来語を使いすぎるとは思う。個人的感想以外は今朝配信のデジタル朝日より。
子どもたちは今
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