1週間も留守にすると何が大変かと言えば溜まった郵便物の仕分け。しかも、2週間前の司教総会から持ち帰った書類とともに狭い部屋のここかしこに。カミガミの苦手なボクとしては取り掛かるのに手間取る。それでも、どれっ!手を伸ばして書類に手をかけたのが数日前。ハラリと落ちた一枚のカミ。手に取ると<カトリック教会現勢2014年について>。思わず、「どれどれ…フムフム…」。毎年出しているに違いないのだが、初めて目にするようなデータの数々に思わず引き込まれた。そして、日本教会の現状に改めて目覚めた。
日本の信者は約50万で外国籍信徒約60万を入れて100かそこら。聞かれたら、そんな風に応えていたのだが、信者総数が、「聖職者、修道者、神学生を含めた」数だとの認識がなかったことを恥じた。しかも、昨年よりも1073人減って44万3646人だという。カトリック信者は人口比で言うと約0.35%ということになる。で、在籍信徒数はといえば43万6291人。統計に関して言えば、信徒と信者の使い分けもしていなかった。信者は文字通り信じている人のことなので、信者数というのは聖職者や修道者を含む数となる。
それはともかくとして、信者数は前年に比べて976人の減。女性信徒の1,058人減に対して、男子信徒は82人増。信者数が減少しているとはいっても、成人洗礼は111人増の3,093人。幼児洗礼が64人減というのは気になるが、教会学校で学ぶ人は高校生以上が304人も増えて3,083人というのはYOUCAT効果?鹿児島教区では昨年から始まったYOUCAT勉強会の会場が堅信の度に増えつつあるので来年の統計に反映されるかもしれない!しかし、教区としては、9000人台を何とかキープしているが後がない!
統計といえば、ヨーロッパや北アメリカでのカトリックの衰退に反して、アジア、アフリカでの教会の成長はつとに知られた現実。19日配信のUCANEWSで目を引いたのが、“差し迫った課題は司祭、小教区数の増加“という見出し。もちろん、アジア、アフリカでのことだが、手放しで喜べることではないという。信者の急速な増加に現状の司祭や小教区の数では対応できないからだ。必然的に秘跡に頻繁に与れないという問題も生じている。
ところが、ヨーロッパやアメリカなら分かるとしても、信者が増えているそうした地域でも、千人当たりの幼児洗礼の数は初聖体や堅信、さらに、教会での結婚式の数に勝っている。つまり、秘跡を受ける割合が年々減ってきているという。それよりも驚いたのは、ミサの参加率や結婚の割合がヨーロッパよりも低くなっているアメリカでカトリック人口が増えているということ。しかも、そんなアメリカで信者だけでなく教区司祭の数も上向きになっているという。ホント?(つづく。)
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