いやこれは職員だけを責められない
むしろアジアの人々への蔑視による思い上がりによるもので、国民的病の一面をさらけ出していると思えてならない。いきなり37年も前の話になるが、一人で台湾を訪れたときに出会った一人の日本人が思い出された。
彼曰く。旅をして落ち着くのはやっぱりアジア。欧米は緊張するがアジアはいい。同じアジア人としての親しみを感じるからというのではなさそうだった。ホテルや観光地では日本語が通じるからということのようだった。
しかし、見ていると、ホテルのカウンターでも態度がとても横柄なのだ。まるで、横暴な上司が部下にでも言いつけるような乱暴な言葉使い。スタッフはスタッフで平身低頭。
欠航で路頭に迷ったとき声をかけてくれたのでついて行ったのだったが、あんまり感じのいいものではなかった。どこでも、あんな風に大いばりできるわけではないと思うが、アジアでの日本の優位性みたいなものをあれほど露骨に生きている人がいることに驚いたものだ。
翻って今回の事件を見るに、どこか共通したアジア蔑視の臭いがしてならない。2時間の動画を途中で止めざるを得なかったほどにヒドイものだったという。身内でなくても「厳罰を!」と叫びたくなるではないか。
職員の人間としてのレベルの低さは軽蔑に値するが、それ以上に、その程度の人間しか雇うことができない当局側のレベルの低さが問題だし、オリンピック会長を首になったような人が力を持つ日本政治家のレベルの問題ということにしたい。
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