1組の夫婦のためのMEは低空飛行でも軟着陸に成功主が必要とされた!涙涙の分かち合い

予感的中

東京桜町病院聖堂のステンドグラス

東京桜町病院聖堂のステンドグラス

巡礼先から持ち帰った風邪が完治しないまま、「さて、来週は小金井でのME。トークの見直しを」と重たいカバンを引っ張り出し、「そのうち…」と思っているうちに「あゝもう今週になった〜。待てよ…」ふと予感のメールを送った。「とりあえず、ボクの方で入れておく。10月27-28だね。」「うん、ま、まなんとかなるかも…」会議終了間際のそんな会話が思い出されたからだ。翌日、だったか、案の定来た!「カオルさんが来てくれることになった。ゴメンゴメン!」先方は先方で、「そう言えば…」とあの時のことを思い出したらしかった。「チームは極力自前で」という慣例に従ってことを進めていたに違いない。

カオスの中で

暮れゆく羽田空港からの富士山

暮れゆく羽田空港からの富士山

それはともあれ、すっかり解放されたことで、開けることもなかったカバンを元に戻し、最終日となるはずだった29日の日曜日を小教区訪問と決めて主任司祭に連絡したのだった。ところがドッコイ、神様のいたずらが始まった。「カオルさん緊急入院!ピンチヒッター頼む」の電撃要請。「エーッ!…なんで入院なんか、ア、イヤそんなこと言ってはいけナィ、…ナンでワシに振るんか…」全心全霊の回路がグルグル、カオスの渦。電話の向こうの返事待ちの無言状態に追い詰められ、「ア、マとにかく分かった。行くワ。」お楽しみが台無しになった悔しさ半分ながら「MEファースト。」自分を慰めた。いや、まだある。焦ったのはボクだけじゃない(ハズダ)。日本語が十分でない司祭にとって説教の準備は大変。金曜土曜と2日で間に合うはずがない。ノンビリ構えていたはずだから彼も飛び上がるに違いない。慌ててキャンセルの電話を入れた。ところが彼は飛び上がるどころか「分かりました」と沈着冷静。ウラギラレタ。カワイクナイ。

カオスツーの始まり

あ、そんなことはどうでもいい。慌ててカバンを引っ張り出し、フライトを変更し、空港バスの時間を6:35と設定して臨戦体勢を整え、ようやくカオスから脱出できた。あとで分かったことだが、3組のチームと支えの夫婦たちのパニック状態はボクどころの話ではなかったらしいが、そんなこと知る由もなく翌日早朝、バス停に急いだ。そして、2時間半後の9:10、予定通り自席に収まって電子書籍「次郎物語」の続きを開いた。

神様もヤレヤレ

小金井教会の聖体ランプ

小金井教会の聖体ランプ

「すみません。出発が遅れている理由を教えてください。」呼び止められた乗務員が身をかがめ、恐縮一杯に顔を曇らせながら訳を話した。遅延の飛行機からの乗客を待っているのだと分かったところで、会場着が予定より30分ほど遅れる旨のメールを送るとまもなくドアが閉まった。従って、羽田着も30分の遅れ。しかし、会場着はなんと開始の1時ちょうど。お茶を一杯いただいて集会室に入った。支障なくプログラム開始。お茶の時間に聞いたところによると、台風の影響で順調に飛んだのはボクの便だけで他は欠航だったという。ボクもやっと納得。神様がジョウダンぬきで本気になって飛行機を飛ばし、しかも電車も遅らせることなく会場まで運んでくださってヤレヤレと一服なさったというワケ。神様ありがとう。

ミサ説教音声

 

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