何となくそれらしく
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山はもう秋の気配
「タイトルは30文字ほどの長めが良いです。」達人のアドバイスを受けたのはいつだったか。タイトル、つまり表題=明快→単語がベター。そんな根拠のない思い込みを修正して文章っぽいタイトルをつけるようになった。それが結構難しいのだ。もう少しインパクトのある格好いいタイトルをつけたいと毎日のように思う。民間新聞にも取り上げられた前田枢機卿は五七五の17文字で思わず破顔一笑の軽妙な即興俳句で有名。密かな憧れでもある。で、ときどき、「今日のタイトルは31文字」で憧れを満たそうとするのだが、如何せん年季とセンスが違いすぎてご覧の通りだ。でも、何となくそれらしく読めませんか?
思い出登山
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天気の良い日曜日に出直そうと思う
ともあれ、急に秋めいた今日、絶好の登山日和。薩摩富士開聞岳登山を思いついた。あれは確か神学校に入学した夏休みだったように思うので、最初の登山はかれこれ55年ほども前のことになる。で、今回は、今年帰天した日置出身の先輩につれられて登って以来の思い出登山。一カ所だけ危険なところがあって注意を受けたこと、登ってみたら大きな岩以外何にもなくて少しガッカリしたこと、しかも眼下を見下ろした記憶もない。それでも、楽しいキャラの持ち主で思い出は尽きない。それにしても、マラソンのたびに何度も麓を走ったのに1度も登りたいと思ったことはなかった。鹿児島から見ると、指宿はやはり遠隔地ということかもしれない。住むようになって初めて「我が小教区」の思いら身近に感じるようになったのかもしれないい。もっとも、今回は登頂への強い意欲があったわけではない。どちらかと言えば、懐かしさをたどりたいとの思いが強かった。ともあれ、早めのお昼を済ましてイザ出陣。
3合目で時間切れ
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登り口付近ではさくらがチラホラ
1時少し過ぎに登山開始。登山口がすでに2合目。40分ほどで3合目。今日のところはここまで。負け惜しみではないが、リタイアではない。思い出の登山とは言え、実は、帰り道久しぶりに玉手箱温泉に入るもう一つの予定があった。今日は、記憶の大半が混沌の向こうに消えた50数年前の登山なだけに懐かしさの片鱗すら見られなかったのには愕然とした。半世紀という時間の重み。ただ、記憶に残る前述の危険箇所を確認できなかったのは残念だったが、今回は下調べということで、玉手箱に急いだ。ここはおすすめのスポットで、いかに司祭館の塩湯が良いとは言っても錦江湾と開聞岳を一望できるロケーションはイッピン。登山客といい、登り口付近の行楽客といい、会食にバーベキューに大賑わいに驚いたが、なんと、温泉もコロナ前と全く同じ状況で大混雑。県外ナンバーの車も多数。お隣宮崎からは大型バスが。観光の町指宿がもとに戻ったようで、人ごとながらホッとした。2週間後が心配ではあるが。いずれにしても、二反田川べりウォーキングの10倍ほどのエネルギーを消耗した身には癒しのひとときだった。4時頃帰館。
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ツルボ:初めて見る山野草。登山口付近で。
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