大人度の高い言い方にするための一工夫
という頁もあって司祭必読の書と言える。表題の本は今朝手にした南日の広告で見かけたもので早速注文。大人度という言葉もはじめてだが、その前に、言い換えというだけあって第1章となるところが「特集1他人をさりげなく誘導するには”ナッジ”が効く」。ナッジは「肘でチョンと押す」ことらしい。
「損をしては大変と思えば人は動く」という事例では思わず破顔一笑。「芝生に入らないでください」ではなく「芝生に入ると農薬が服につくかも知れません」「エッ、大変」となって効果てきめん。「痴漢が逮捕されました。ご協力ありがとうございました。」これは痴漢に対する警告文になるという。なるほど!
ところで、「大人度の高い言い方にするための一工夫」はまさに世渡りの霊性ともいうべき知恵。「相手をくすぐる言い方ができます」となると司祭としては「技巧的過ぎるのではないか」と抵抗があるかも知れないが、一考の価値がある。とくに、自分としては直接的な言い方が多いので練習してみたい。以下は自分なりの練習篇。
「エーッドタキャン?残念!」ではなく「エーッ!一緒にできると楽しみにしていたのに残念。次回に期待しよう。」わざとらしくなくさりげなく、相手を気遣う努力は司祭度を高めるためにも必要だと思うのだが。
司祭団の黙想会のテーマは「神の似姿としての証し人になる」。①今ここを②あるがままに③価値判断なしに見るのが神の愛アガペーだから、そんな愛をもった心の目で周りの人、物、出来事すべてを眺めることが必然のこととなる。別言すれば神のまなざしにならう見方のできる司祭になれということかと。大きな宿題をもらった。
身近な人々のあるがままを価値判断なしに受容するすごい練習に身を入れないと。
コメント