”臨床宗教師”「伴走」で支える緩和ケア

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時々ポストに入る全国展開する大病院の機関紙。現在の391床から500床規模へと新築移転の予定だという記事が目を引いた。月二回訪問する病院のことだと分かったからだ。「誰でもが最善の医療を受けられる社会」がモットー。素晴らしいことだ。

それにも増して目を引いたのが、”臨床宗教師にメディアも注目”という二つ目の記事。「何々?」…「癒しきれない魂の苦しみであるスピリチュアルペインに寄り添うのが…役割」。思わず、「日本でもやっと認知されたか!」二つの思い出がよみがえった。

病室を追い出された

40年ほども前のことになろうか。既知のフィリピン人を訪ねて病者の塗油を授けた。まもなくして、数名の看護師さんを伴ったお医者さんが入室するなり、ボクに向かってネコでも追い払うようなしぐさで退室を促された。回診の邪魔になっては、とすぐに退出した。

廊下で待つこと数分。退院が間近だったようで、記念撮影に興じている様子がうかがえた。退室時にはボクなど目もくれずに素通りされた。彼がカトリック信者でボクが司祭ということなど知る由もなかっただろうから。

神父さんお願いします

それから数年後、ボクに会ったことがるという看護師さんから電話がきた。「ガンの末期の患者さんに先生たちも対応しかねているので会って貰えないか」というものだった。「なんで自分がこんな病気になったのか?」回診の度に聞かれて困っているという。

「いつかボクの話を聞いたことがあったので信者でもなないのにすみません」と言って事情を話してくれたのだった。

自宅に伺うと、彼女と奥さんが迎えてくれた。前もってボクが来ることも話してあるという。「教会の神父です」と枕もとで手を握りながら声をかけると、一瞬、目を見開いてうなずかれた。

会社再建に全てを投げ打って尽力されたとも聞いていたので、「今までいろいろ苦労をかけてすまなかった、と奥さんに言いたいですか?」無言でギュッと握り返された。「そうそう、奥さんも、お疲れさまでした、と言いたいと思いすよ。」奥さんが号泣された。

医療界が目覚めた

1人の看護師さんが気づいていても、肉体の治癒に全力を注ぐ当事者にしてみれば取り付く島もないスピリチュアルの世界。他のすべての医療機関においても、最善の医療の一つにスピリチュアルペインの緩和も対象であることを肝に銘じた医療体制であって欲しい。

マリア様の足元で癒しを待つシクラメン

マリア様の足元で癒しを待つシクラメン

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