我らがカトリック幼稚園八園の卒園式の最後を飾ったのは古前城(こせんじょう)の丘に建つ鹿屋カトリック幼稚園

それでも!Blog

光の子となるように

思い出をみんなで歌う

思い出をみんなで歌う

「ご卒園おめでとう。…心の優しい光の子となって下さい。」大きな卒園証書を読み上げる園長先生の声にも気合が入っていた。緊張しながら頭の高さまで上げた両手でしっかり受け取り、練習通り、回れ右をして正面を向いた途端拍手が起こったのには驚いた。と言うよりも嬉しかった。というのも、どこの幼稚園でも、厳粛過ぎて子どもの園というよりは中学か高校の卒業式の雰囲気と変わらないことに違和感を感じていたからだ。子どもたちは入場からして自然体で自由闊達。在園児とタッチする子がいたり、決められた場所でくるっと上手に方向転換できる子がいるかと思うと、立ち止まることなくヒョイと方向を変えて自席になだれ込む子がいたりと極めて個性的。

自然体がいい

開聞岳もいつも変わらず自然体

開聞岳はいつも変わらず自然体

ボクや園長先生の話の間は緊張して顔を上げていても、PTA会長さんの時は隣の子と音ナシでふざける子がいて、それでも、無秩序というほどでもなく、これはやはり子どもとして大目に見ていい。あたりさわりがあるかもしれないが、これまでの3つの幼稚園では見られなかったことだけに、自然体の良さを改めて実感した。自然体といえば、会長さんの挨拶も用意した原稿を読み上げるのではなく、目を上げて子どもたちに語りかけ、父母にも話し言葉で語るというものでボクにとっては好感度大。いずれの場合も話しの後で拍手が起こった。そのため、会場の聖堂が温かい雰囲気に包まれ、こどもの園の卒園式らしいアットホームな式となった。

キミはけんせい

拍手の中誇らしげに

拍手の中を誇らしげに

式直前、園長から、姪の子どももいると聞かされ、楽しみに待っていると、運良く、目の前の最前列にやってきた。2才の頃に会ったままなのでどうかと思ったがすぐに判別できた。甥たちとそっくりの顔だったからだ。思わず笑顔になって顔を向けると目が合った。「あれ、ジッジにそっくりだけどな~。」はじめはどうしたものか戸惑っているようだったが、目を合わす回数が増えるにつれ、次第に確信が増してきたようで、笑顔で返すようになり、やがて、「やっぱり間違いない!」そんな結論に達したのか、小さな右手を振ってくれたときはすっかりミウチの顔になっていた。式の後、それぞれのクラスに入ってしまったので言葉を交わすこともなく園を出たのは心残りだったが。さわやかな快晴にも似て、文字通り有終の美を飾ってくれた卒園式だった。

お別れの歌

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