無駄はよくない
今日はふらりと温泉へ。といっても、バスで二十分。
今時の様々な設備があるものではなくて、湯船があるだけの簡単なもの。市内の殆どの温泉が循環だと聞いているが、ここは天然。大きなパイプから温泉がわき出していて気持ちがいい。
そういうわけで、二十分かけてくる価値があると思っている。バス停が目の前というのもいい。おまけに人は少なく、常連のお年寄りがちらほら。今日はことのほか少なく、そのうち貸し切りみたいになった。
深々と湯船につかり、至福の溜息をついてふと気がついた。蛇口からお湯が流しっぱなし。よく見ると、カミソリの入った小さなプラスチックの籠が洗面器に入れたままになっていた。一体誰が何の為に?急に、犯人を突き止めたくなった。ボク以外に二人。一人は水風呂。一人はのんびり休息。犯人は二人の内どちらかに違いない。そのうち水風呂の老人が先に出て行った。犯人は明か。時々、じっと出しっぱなしの蛇口を見たり、犯人を睨んだりするが本人は全く意に介さない風。
ボクが入ってきたときから数えるとゆうに二十分は経っている。ひどい人がいるもんだと思っていると、ひょいと休憩を終え、水風呂に入り、おもむろに蛇口に近づき、籠の中のカミソリを取り出して、数回ほほをなでて出て行った。髭を剃るために、しかも、あるかないかも分らない程度のチョボ髭のために二十分もカミソリを暖めていたのか!怒鳴りたい気持ちをこらえた。
世の中にはとんでもないことをしでかす人は多いが、今日のあのご老人。どんな神経の持ち主だったのか。単に教養がないだけなのか。教養とは洗練された心遣いのことだと誰かが言った。
写真と本文は関係ありませんが・・・。
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