二つの手紙
二日留守しただけで、ドラマが待っていた。ドラマと言うほどではないが、手紙の送り主達は、ドラマと言うより波乱の人生を辿った人たちだ。
一人はシスター達の老人ホームで余生を送る81才のおばあちゃん。昨年訪問したのがきっかけで時々便りのやり取りが続いている。今回はいつもの数倍もの5枚の便箋に思いの丈がつづられていて心が痛んだ。あしたにでも飛んでいってお話しがしたくなった。
二月に二名の方が召され、すぐに変わりの入所者があったこと。中国で身を隠しながら宣教活動に身を捧げている息子の母親が95才になられたが、まだお祈りも軽作業も一緒におできになること。などなど。ホームに来るまでの辛かった体験もつづられていた。同封されていたにこやかな写真がせめてもの慰め。来週あたり出かけるとしよう。
もう一通は遠いネパールから。20数年前、イエズス会経営の養護施設の支援をしたことがある。一人の高校生から便りが届き、時々文通するようになった。7,8年前に突然電話がきた。
- 東京のお菓子屋さんで働いています。
しかし、とうとう会わずじまいで帰国した。しばらくして、今回のようなカード入りの手紙が届いた。
- カトマンズで洋菓子屋を開店しました。
若い奥さんも一緒の写真も同封してあった。そして今回の手紙。
- 家を新築しました。是非見に来て下さい。
ベージュ色の三階建ての立派な家はコンクリート製のよう。家族を知らないブーミ君と家族の中で辛い思いをして孤独の内にホームに落ち着き、感謝の日々だというおばーちゃん。対照的な手紙に心が二つに分かれたが、どこか共通するものも感じて・・・。
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