今日は原爆投下の日。阿鼻叫喚。アメリカが悪魔的実験に踏み切った日。１日外出することなく、今月末からのセミナーの件でインドとメールのやり取りをしたり、読書に耽ったり・・・。

捨てるのはモッタイナイ。再利用しよう。再生して使おう。限りある自然を大事に。

• しかし！

と分離工学の大家が声を上げた。２０００年２月には「リサイクルしてはいけない」、そして１０月には「リサイクル幻想」と刺激的なタイトルの２冊を世に送った。そして、今年３月、前に紹介した「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」を出版。７年間叫び続けても彼の声は届くべきところに届かなかったらしい。今回読んだ本といい、目を通した２冊は、誰かを糾弾するだけのものではない。現状をきちんと分析しながら、どうしたらいいかを提言しているところが素晴らしい。

机上の空論ではなく、専門の分離工学理論を出来るだけ平易に説きながら、リサイクルの名の下に如何におかしなことがまかり通っているか、リサイクルの矛盾を白日の下にさらす。難解というか、複雑な分析にはついていけないところも多いが、説得力は抜群。

そういえば、かつて、牛乳パックではがきを作ろうと教会の婦人部が取り組んだ。ほぐした牛乳パックを、ドロドロになるまで煮込んだのか、ミキサーにかけたのか忘れたが、作業の様子を見ていた一人の旦那が嘲笑するかのように言った。

• アンタらは牛乳パックを捨てるのはモッタイナイというがガス（電気？）を沢山使えば意味がない！

同じことが行政単位でなされているのにいつ気がつくのか。

• 石油は全てプラスチックに。使い終わったらリサイクルしないで電力用に燃やす。原油の輸入量が半減する。

乱暴なようだが合理性があるのだという。預言者の言葉にも似て確信に満ちていて力強い。こういう人がいるかぎり日本はまだ救われる？

明るいうちに書いたので今夜はゆっくり出来そう。さて、これからひとっ走りするかな。