1割の驚きは大
2週間前だったか、喉に変調を感じたのは。それから、鼻水、そして京都・横浜行脚で大量のハナをかみ、咳も本格的な風邪の症状。
70歳になった途端にこれだ。寄る年波?弱気が頭をもたげた。そして、ついに手を出してしまった。ヤク、いや薬屋さんに駆け込むことに。この7,8年、風邪の症状はあっても2,3日で収まっていたので、風邪薬とは無縁だったのだが。しかも、病院に行った方がいい!という複数の人からの強いおすすめが二回も。
数年前、教会の裏通りにクリニックが開業した。「便利になったなあ。マ、ボクには関係ない。」人ごとのように眺めていたその病院のお得意さんになった。自尊心を砕かれ、敵の軍門に下る思いで受け付けを済ました。熱を測り、血圧測定の後診察室へ。
「治りかけのようですから痰を切る漢方薬とハナを止める薬を出しておきます。」気が抜けるほどあっさりすんだので、廊下に出た時、「注射はないんですか?」と看護フさんに聞いたら「痰を止めるのに効く注射はありません!」奥の方からドクターの力強い声が。「ア、ドウモ…。」チュウシャダトスグニキキソウと思ったものだから。我ながら、素人の浅ましさを恥じた。
「ハイ、350円です。」受付嬢の声に、「エー、そんなに安いの!?年取るといいことばかりだねー!」場所柄もわきまえずにはしたない声を上げたものだから、側にいた年増の看護フさんが無言で笑ったような、引き攣ったような。礼を言い、クリニックを出て、向かいの薬局に行ってまた驚いた。なんと、請求額はたったの300円!
かつて、数千円を支払った記憶があるので、帰りしな市役所でもらった健康保険高齢受給者証なるものに目を通してまた驚いた。一部負担金割合の欄には、平成25年3月31日まで1割。なるほど、これでは、お年寄りが病院に行きたがるわけだワ。いつだったか、「病院が社交の場になっている」という記事を何かで読んだことが思い出されたからだ。ともあれ、後の九割は若い人たちの負担ということになり、支える側の負担の重たさをこんなにも実感したのは初めてだ。そんな話をしたら、「今まで払ってきたからいいんです」にマ、ソレハソウダ。あっさりナットクした。
昨日いただいた二点のちぎり絵をザビエルのホールにかけた。
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