のびのびスクールライフ
中高生700名とともに過ごすクリスマス会初出演。予定より15分も早く着いた。応接室にはすでに暖房が入っていて迎える皆さんの心遣いに触れた思いだ。ケチな自分としてはもったいないような気がしないでもないが。
9:40、開式。よく通る生徒のアナウンスが開式を告げるとそれまでのザワザワが物音一つしない静寂に変わった。さすがだ。会場はライトを落としているので生徒たちの顔が暗がりからオボロに見えた。顔の表情も判別できない中で話すのは話し手にとっては気の毒、と自分で自分に同情した。よく聞いてくれているらしいことは分かったのだが・・・。ともあれ、予定通り、ボクの話は聖書の朗読と合わせてちょうど15分。
10分の休憩の後、聖誕劇。校長先生は「自分たちで創作したので、練習も足りないし、ちょっと変ですけど・・・」と言われたが、どうしてどうして。ユダヤの人々がローマによって虐げられている様子の描写には無駄がなくかなり高い芸術性さえ感じた。大天使が軽やかに舞台一杯に舞う姿は神の使いが縦横無尽に天空を駆けてマリアにメッセージを届けるさまがよく現れていた。案の定ダンス部の見せ場だった。
こうして日記を書いていると、「ローマからお客様です」。二年前たくさんお世話になった同じ郷里のM女史だった。相変わらず元気で熱心で、やはりピオ神父さんの遺体が公開された時の写真で埋まったカレンダーを貰った。長崎五島列島でも足を伸ばし、沖縄にも初めての旅をするのだという。短い再会だったが口調は毅然としていて熱い信仰と芯の強さを感じたひと時だった。続きを書く。
ところで・・・。ヨセフ様がマリア様のの懐妊を知って悩むシーンはさすがに今風というか、聴衆からも、厳粛な場面との落差に、それでも同意するかのような笑いも少し。羊飼いたちの会話には、少雨のため牧草が育たず食べ物の少ない羊たちを気遣い、仲間の様子を気遣う優しさに満ちたものだった。特に、馬小屋に幼子を探し当て、寒そうな様子に思わず自分のショールをマリアと幼子にかけてあげる場面は圧巻。さすがに女生徒の演出。
天には神に栄光地には善意の人に平和。高らかに天使たちが救い主の誕生を称えるときの勢ぞろいした天使たちのたたずまいはまるで本物のバレリーナの優雅さと気品に満ちていた。ちょうど20分。感動の聖誕劇は幕を閉じた。お隣の理事長さんに思わす「どこかの施設でも上演したらいい」と提言したほど。「私たちの子供の頃からの伝統なんです」誇りにしていい伝統だ。
舞台が先生たちからの出し物に変わると、これまでとは打って変わって、突然黄色い声が飛び交った。まるで、どこかのライブ会場に行ったよう。どうやら、前列の背が高くハンサムな先生へのラブコールのようだった。ハンドベル演奏では、明らかに「習いたて」のようすでぎこちなくベルを鳴らすと爆笑が湧き、「かわいい!」
ミッションスクールののびのびスクールライフの一面を垣間見たひと時だった。
帰りのタクシーにもクリスマスツリーがあったので、もしやと思い、「ご自分で?」「会社からです」やはり信者ではなかったようで。聞けば、季節のものを車内に置くことにしているのだという。
4:30、あのかわいい小神学生たちがお帰りの挨拶に来る。なんと声をかけようか。
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