カラシダネの神秘
我が聖書の植物の庭で茂った黄色の花を一杯咲かせるカラシダネの木については、以前何度か取り上げた。だが、昨年の夏の終わりごろだったか、ついに二本とも絶命。切り株だけが残った。
かなりの存在感を誇示していただけに無くなった当初は二代目をと、切り株周辺を目を皿にして探したものだ。100m向こうの20階建てのビル越しに舞い上がり、電車通りを超えた空き地で発芽するというのに、我が家には一本の子孫も残さないへそ曲がり!
そんなカラシダネバッシングもとうの昔に過去形となったある日、心ある人から幼木の進呈。切り株の側に、早速植樹。それを知ってか知らでか、地中に眠っていたカラシダネたちのプライドに火がついたモヨウ。一本はかなりそれらしい顔つき?になってきた。一本だけか!今朝、そんな主人のため息を耳にして、「ボクたちもいます!」と言わんばかりの生後一週間ほどの小さな数本を発見。いや、びっくりだ。
それにしてもあの1ミリにも満たない極小粒たちの根性には驚く。しかも、クルミの実ほどに硬い殻なら分かるが、なんであんなゴミほどの軽さを誇りながら、数カ月もかけてこんなにももったいぶったカラ破りをするとは!
一代限りで子孫断絶。カラシダネのはかなさよ。しかし、さにあらず。数か月地中で死んだふり。春になったらむっくりどころか、この冬一番の冷え込みが続く中での発芽。一足早い死と復活とでも言おうか、聖書の植物の面目躍如。カラシダネの神秘というか不気味な感じさえした。
いやいや、教訓めいたカラシダネの生き様。心に留めて思い巡らすとしよう。
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