カルチャーショック
サンミ神父さんとの奄美の旅をお伝えしよう。26日の船は昨年12月に就航したというクインコーラルプラス。5千トンあまりの新造船は全長143メートル。床もピカピカで何もかも真新しい。
来日以来の神父さんの関心の対象は環境のきれいさと清潔さと何よりも人。次々と乗船する乗客に丁寧に「いらっしゃいませ」「4階へどうぞ」など笑顔で迎える船員の言動。感に堪えたように「レスペクトゥフルだね」こんな風にこの言葉を使うのを聞いたのは初めてだが、文字通りの意味は「うやまい深い」。確かに物腰優しく遇されると、乗客の身としては「敬ってもらっている」実感があるし、彼もきっとそんな風に感じたにちがいない。
丁寧に応対してもらって当たり前の世界では、すっかり慣れっこになってしまっていることに改めて気づかされた。もっとも、あちらでは「品物に応分の支払いをして当たり前」というアメリカ流の合理性が定着しているからというだけではなそうだった。絶えず外敵?から身を守らないといけないので緊張しながら商売をしているらしい。そういえば、町なかの小さな店でも鉄格子や金網があって、小さな窓から品物の受け渡しがなされるのを見たことがある。そうした世界ばかりを見てきた彼にしてみれば、店に入ったら「いらっしゃいませ」出るときは「ありがとうございました」にカルチャーショックを受けるのは無理もない。
6:30の開店を待ってレストランに一番乗り。暮れなずむ町を眺めながらの船上での夕食は、ビールで「カンパーイ!」とくれば気分はもうすっかり「リゾート!」時化(しけ)が予想されたので、初めての航海に気を遣ったが快眠だったという。5:00丁度の入港。強風のせいか「鹿児島より寒い」と感じた。5時半。まだ就寝中の兄夫婦を起こしてシャワー。小教区のミサにも間に合った。
27日月曜日、今日の予定は北大島観光。その前に、入院中の94歳の従姉妹を訪問。意外とはっきりしていたので安心。大熊教会から我が瀬留教会へ。司祭不在の教会は心なしか寂しげだったが・・・。申し訳ないが、もうしばらく我慢してもらうしかない。98歳の母上をお世話する中学の後輩宅を訪問して奄美自然観察の森へ。
半そでで「暖かい」と豪語?していたサンミ神父さんもさすがに「寒い!」展望台からの龍郷湾を是非みてもらいたかったのでトリでは早々に退散。澄んだ青い奄美の海はいつ見ても癒される。ここからの眺望も千金の値。中学の同級生が経営する「漁師の料理」が売りの食堂で昼食。うまいと評判らしい。身をもって実感。本人とは会えなかったが帰りしな奥さんと嫁さん?に会えた。
奄美の自慢をもう一つ見せたかった。崎原(さきばる)ビーチ。大潮とあってか途中の海岸には大勢の潮干狩り客が。白い砂で覆われた人っ子一人いないビーチは我らが天下だ。靴を脱ぎ、はだしになって200メートルほどを二人で駆けた。汚染とは程遠い原初の姿そのままのビーチは北からの強風を受けながら二人の大人をまるで子供のようにやさしく受け止めてくれる母のようだった。いつまでもそのままにしておきたい聖域の一つだ。今日はこれで満足。
※Facebookユーザーはコメント欄への書き込みもできますので、ご利用ください。
【お知らせ&お願い】 サーバーの制御で最新号が表示されないことが時々あります。
最新号でないかもと思われる場合は、それでもBlog!最新号の表示をクリックしてください。
ロケーションバーのURLの末尾に/(半角のスラッシュ)を挿入後クリックすることでも同様の効果があります。
- カテゴリ
-
できごと
- 固定リンク
- ¦
- コメント (0)
- ¦
- トラックバック (0)
- トラックバック用URL:
- http://sdemo.net/pken/Blog/30ab30eb30c130e330fc30b730e730c330af/tbping