キリストの兵士たち
ネー、ヨギ アラッスムニダーッ!ハイ、ここにいます!という意味の韓国語。一月十日(火)午後二時開式のインチョン教区叙階式。
約一万の信者で埋まったプジョン(富川)市の巨大な体育館に助祭候補者一五人の力強い返事が次々とこだました。続いて司祭候補者一五人も。大きな返事に驚いたが、スッと立ち上がり、つかつかと祭壇前にすすむ姿は、まさにキリストの兵士としての心意気に満ちていた。全員が兵役体験者だけに、緊張の中にもきびきびと行動しながら実戦配備につく兵士の姿と重なり、思わず胸が熱くなった。もちろん、その中には我らがアントニオ・チョン神学生とドミニコ・ソン神学生もいたのは言うまでもない。
感動したもう一つの理由は、神学一年の夏休み前に行われた着衣式となる剃髪式を思い出したからだ。真新しい黒のスータンを両手で携えて祭壇前に立ったのは5人だったか。「司祭を志す者は一歩前に出なさい」との呼びかけに「アドゥ スム!」(ラテン語。私はここにいます=ハイ!)と答えて一歩踏み出した。心が激しく震えた。それは、私にとって取り消すことのできない神への宣誓に等しかったからだ。四年後の司祭叙階式でも同じ返事を求められたが、それは前回の更新に過ぎなかった。
あの一五人もきっと同じ胸の高鳴りを覚えていたに違いない。とくに鹿児島教区の二人にとっては、年齢制限のこともあって、韓国での司祭職への道が閉ざされていただけに、長年求め続けてきた司祭職が現実味を帯びてきたことに感慨深いものがあったに違いない。司祭を敬う心が日本以上に強い風土にあって、家族の皆さんにとっても喜びひとしおだったに違いないということは、五十名も来て下さったことでも分かる。
「来年の司祭叙階式には是非行きます」という姪御さんをはじめ家族の皆さんをどうお迎えできるか、早くも心が引き締まる思いだ。しかし、叙階式巡礼参加者が、徳之島、奄美、鹿児島と全教区に及んだので、みんなでお迎えできる体制がすでに出来上がっているのは嬉しい。韓国教会の熱い信仰と出会えた恵みの巡礼に感謝。
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