シスターは時の人
終礼の後、いつものように、テレビの前のランニングマシンに乗った。走り出して間もなく、シスターがスタジオに。
前にも紹介したが、著書「置かれているところで咲きなさい」が100万部を突破したのだという。9歳の時(だったか)、父上が、目の前で暗殺されるという体験の持ち主。血気盛んな若い軍人たちの反乱、二二六事件だ。
著書がベストセラーになったことと、折しも、退位を宣言されたパパ様と同年の85歳というのと、それに、父上の命日が近いという一連のことを考えると話題性十分だ。何よりも、85歳でベストセラーというだけでも話題性がある。現役の理事長という点に関しても、20歳ほども年上のあの日野原先生にはかなわないが、声の調子からしても、老いを感じさせない。
老いを感じさせないと言えば、昨日の同じ時間に紹介されたのは、95歳と99歳(?)の現役のお二人。古布を張り合わせて作品にする造形家と木材を何枚にも割いて漆器を作ったりぼんぼりを作ったりする現役職人が紹介されたが、この方たちは、それなりに運動をして鍛えておられた。しかし、宗教家のシスターには若さを保つ秘訣は紹介されなかった。むしろ、持病?を抱えながら、まさに置かれたところで咲く見本のような、淡々とした風情がさすがだった。
スタジオの若い女性はシスターが修道院にはいった時と同じ年齢で、シスターの選びに関心を示していた。相方の男性は、側にいるだけで安心する(だったか、マシンの音でしっかり聞き取れなかった)とか言いながら、おそらく生まれて初めて間近で出会ったシスターというジンシュに、深甚の敬意を表していて、いわゆる善意ある一般人を代表しているようで微笑ましかった。
ローマではパパ様、日本ではシスター渡辺。時の人だ。ドミニコ助祭の誕生日だったが、四旬節につき乾杯なしは気の毒だった。
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