スペイン風に・・・
昨日のお昼は事務局だけでの慰労会。サンチャゴで一番美味しくて予約なしには何十分も待たされるかあるいは入れないという老舗。
確かに美味しかったのだが、その騒々しさといったらハンパじゃなかった。静かに美味しい食事をいただく、という雰囲気ではなく、思い思いに普通の音量で話すので、それが、まるで合唱のようになって騒々しさを倍化させているのだ。しかも、十数名の一家族らしい団体が近くの席に陣取っていたのが運のつき。子供たちが走り回っても、大人たちは我関せずでしゃべくりトークに余念がない。事務局側でも、負けじと通常よりもボリュームアップでの会話となって疲れた。
スペインは村が国になったようなものだと思えばいい、という説明に思わず声を上げたが、妙に納得できた。そういえば、ホテルのフロントを預かる娘さんも親切そのもの。コーヒーの自動販売機の前に立っていると、そっとやってきて操作を教えてくれる。ワインを飲みに行きたいというと美味しいワインの種類と人気の店まで教えてくれる。そして、訪ねていく途中、通りがかった2人ずれのオバサンに道を尋ねると、一緒に歩いてくれ、やがて暇そうなオッサンに事情を話してバトンタッチ。ニコニコしながら先に立つ姿に、たかられやしないか、一瞬不安になったが、あそこだ、と指差して立ち去った。また、メダイを買った店の売り子の女性も、これだけの巡礼者がやってくる町にしては、スレていなくてとても感じがいい。みんな同じ村の愛すべき娘さんにおじさんおばさん。わずかこの2日で出会った印象だ。
それに、タコとワインの美味しいサンチャゴ。ホーリーな印象ばかりが強い巡礼の町へのイメージが変わった。そんな町での二日目のお昼はやはり現地なみに2:00。飛び込んだ店で、事務局から配布されたガイドブックを広げ、Menu dela Dia(今日のおすすめメニュー)を指差したら、肩をすぼめながら「ノン」だって。アララ。何を頼めばいいか分からないときの奥の手が消えた。仕方がない、とりあえずホテルで教えてもらったリベリオ(白のドライ)。とりあえず、がビールでなく白ワインというのがこの地方らしい。パンは食べ放題、と聞いていたので、さすがパンの国だけあって太っ腹だと思いきや、一籠3.60ユーロ。約400円?それでも二切れ残したのでオトクには違いない。サンチャゴケーキに食後酒(チョビットと聞こえたが)というフルコースのお昼はスペイン風に延々4時半までの2時間半。
こうして、聖ヤコブ像の抱擁で巡礼が終わるといわれる行列にも加わらないまま、サンチャゴでの休日が終わった。悔いることはない。
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