歓喜のサンチャゴ
100キロ巡礼のスタートはTuiの町。午前中のプログラムのテーマは「愛と命」-今の自分ー。班に分かれての分かち合い。
午後5:00に出発のミサ後、バスで移動して午後7:30(日本時間午前3:30)、先ずは10キロで小手試し。ブドウ畑に歓声を上げながら森の中を抜けたまでは良かったものの、険しい上りはまるで登山。それでも先頭集団は午後9:00、最初の逗留地Redondelaに早すぎる到着。それもそのはず、先頭を引っ張るのは元クロスカントリーの選手。1時間半で歩いたということは時速6キロ?そのため?15名ほどが迷子に。各同伴者に支給された専用の携帯を駆使してまもなく全員無事合流。事なきを得て何よりだったが、先頭のぺースダウンを強く要求。
翌9日は長崎原爆記念日。朝の祈りで黙祷。黙想のテーマは「イエスを知る」。7時15分出発。20キロ完歩を目指す。目的地のPontevedraでは市主催の歓迎会。新聞社も駆けつけ巡礼杖を寄贈され、俳優さんのような若い市長さんと先頭に立って町の中心部までの約2キロを市中巡礼。テレビ局も追っかけ。市長さんとの記念写真のあと宿に向かう。宿といっても若者たちの宿は体育館。
10日水曜日、朝の祈りのテーマは「神の介入」。午前7:30出発。25キロの長丁場。途中、踏み切りで後続を待つ。列車接近の警報に、にわか列車愛好家続出。白でスマート。残念ながらタイミングをはずして顔半分だけ。3人ほどパトロール隊による足マメ治療。
ゴールのPortas2キロ手前の小さな丘を少し過ぎたところで後続を待つ。次々とやっくる仲間たちの質問はどれも「ここゴール?」後2キロ、と聞くと誰もが「エーッ!」それで、失望の丘、と命名。
宿舎はかつての砂糖工場跡を改装した体育館。5:30、テーマに沿った中間プログラム。併設の立派な音楽ホールで司祭、シスター志願者とともにステージに上げられ、神との出会い、召命の動機について分かち合い。
翌11日のPardonまでの20キロは相変わらずブドウ畑ばかりが続く農山村コース。到着後、すぐ近くの市場見学ツアー。レーズンの一杯詰まった甘酸っぱい焼き菓子を買う。体育館横の温水プールとサウナで疲れを癒し、最終日となる翌日の25キロに備えた。3.5ユーロ。とにかくすべて安いのが嬉しい。
翌12日、「福音を生きる」をテーマに午前7:20分、サンチャゴに向けての最後の巡礼が始まった。ゴール前6キロの地点で、案内なしの希望者13人だけが先に行くことに。もちろん仲間に。そして、11:40、ついに目的地サンチャゴ大聖堂前の広場に到着。歓喜の抱擁。数千人?もの巡礼者でごった返していた。
しばらく体を休めてバールで昼食。ビールで乾杯したことはいうまでもない。最後の到着は6時だった。「最後尾担当司祭は聖人!」とは事務局スタッフの感嘆の声。こうして疲労と痛みとの戦いが終わった。若い人たちとの100キロ完歩の意味は大きい。
大きな地図で見る
※Facebookユーザーはコメント欄への書き込みもできますので、ご利用ください。
【お知らせ&お願い】 サーバーの制御で最新号が表示されないことが時々あります。
最新号でないかもと思われる場合は、それでもBlog!最新号の表示をクリックしてください。
ロケーションバーのURLの末尾に/(半角のスラッシュ)を挿入後クリックすることでも同様の効果があります。
- カテゴリ
- できごと
- 固定リンク
- ¦
- コメント (0)
- ¦
- トラックバック (0)
- トラックバック用URL:
- http://sdemo.net/pken/Blog/6b53559c306e30b530f330c130e3/tbping