ネゲブを行く
去る12日に、97年のイスラエル体験を書いたが、その後、当時のビデオをDVDにダビングしてもらった。14年ぶりに死海からネゲブの砂漠を動画で楽しんだ。
ピーターとの死海旅行の模様は海の向こうヨルダンから昇る朝日とキブツ内の様子から始まっていた。ヨルダンの様子もそのうちお伝えしたいと思うが、シャトルバスで行った死海体験は、ドロパックで始まった。死海のドロにはいかにミネラルが豊富かという効能書きに魅せられたピーターが始めたのは、先ず薄くなった頭。育毛にも効果があると信じて、盛んに塗っていた光景が蘇って、ピーターに会いたくなった。そのときのことなど話したいと思った。
見ると、いつの間にか熟年夫婦もやってきて、大きな桶からドロをすくっては全身に塗り始めた。しばらく歩き回ると乾いてくる。すると、また桶に近づきドロの上塗りをする。これをしばらく繰り返してシャワーで流す。すると、肌がすべすべになって気持ちがいい。ミネラルのせいに違いない。仕上げは、前に書いた温泉。石鹸や化粧品も販売されていた。確か石鹸を買った記憶がある。
翌日、つまり、1997年10月14日、いよいよネゲブへ。いよいよというのは、今回の現地学習のメインであるシナイ登山が待っているからだ。まずは、砂漠の開発を推進するベングリオン(イスラエルの初代首相)大学や遊牧生活の現場を訪問して、カデシュ・バルネアへ。
案内役のシスターが朗々と民数記20章を朗読した。そうなのだ、あの水騒動の舞台となったところだ。水がないと騒ぐ民を前に、神からの指示に従ってモーセが岩を打つと「水がほとばしり出た」(11節)とある。砂漠の中のオアシスといえば、突然丸い池があるところ、と漠然と想像していたが、ここは地の底ともいうべき両脇が切り立った崖になっていて驚いた。
しかも、「水がほとばしり出た」というだけあって、峻厳な高い崖伝いに地下水が流れ、満々と水をたたえた池となって溢れて小川となり、周囲には木が茂り、小鳥がさえずり、やがてネゲブの乾いた大地に消えていく。そして、崖伝いに上がるとそこは炎暑の砂漠。まさに天と地の差だ。今日はここまで。
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