バラのキモチ
「バラをお持ちします」と嬉しい話が来たのは一週間前。申し出の日取りをこちらの都合で変更したのが行き違いの始まりだったようで、一向に連絡がないことですっかり忘れていた。
それに、昨日は、一日思いがけない花見ドライブとなり庭には顔を出さずじまい。今日、お昼の後、庭に出て驚いた。白い大きなプラスチックの袋から露わになったバラの木が無造作に風にあおられ脱水状態。あわてて袋から取り出すと根と周りの土は完全に分離。乾燥した根が痛ましかった。
昨日は一日、快晴のお花見日和。この様子では、丸一日、水分補給もなく、放置されていたことになる。どれほど渇き、どれほど心細かったことか!気がつかなかったとはいえ、申し訳ないことをしてしまった。植栽後、二回にわたってたっぷり水をやったものの果たして根付いてくれるものか。つぼみの開花はかなり怪しい。それにしても、一言連絡をもらっていたら、こんなことにはならなかったろうに。かえすがえす悔やまれる。バラに申し訳ないことをしてしまった。それに、せっかくの好意を無にしてしまいそう。
そんなわけで、急きょ、大きく成長したかつてのミニバラの周囲の除草と施肥。掲示板下の深く根を張ったチガヤの根絶とイチゴの移植となった。見かねた書院の二人のボランティアご婦人も除草のボランティアに。こうして、思いがけないことから気になっていた聖書の庭の手入れが。
小さなメを出し始めたイチジクの木にはこれまた小さな可愛い実がいくつもついていた。周りの植物仲間が一斉に春を謳歌し始めたというのに、機嫌を損ねて押し黙り、口を開こうとしないきかん坊のように、取り付く島もない状態のぶどうの木も、ようやく節々を膨らませ開花ならぬ開芽間近。アーモンドはいまだに花を咲かせている。植物たちにもそれぞれのリズムがあり、焦らず騒がずのマイペースはうらやましい。
終礼後、再び確認に出てみたが、例のバラは文字通り青菜に塩のみじめなまま。「明日は雨だそうですから、大丈夫でしょう。」帰りかけていたボランティアのご婦人が慰めてくれた。そうだといいのだが。
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