イタリア語は知らないが「歓迎」の文字に添えられていたのでそういう意味に違いない。今回の司牧訪問で印象的だったのは、鹿児島でも奄美でも、信者達が、気さくに大使に近づき握手を求めたり、

言葉を交わしたりする姿だった。もちろん通訳を介してだが・・・。ＭＥの仲間にカメラを預けていたので、小学生のあきクンまでもが大使としっかり握手しているナイスショットを見て驚いた。子供たちなりに尊敬の念や尊い方に触れてみたいという気持ちがあるのかもしれない。それとも大人たちがやっているので好奇心？ともあれ、信者の要としてのバチカンを直接代表する大使に直に触れる姿を見るのはやはり微笑ましくも感動的だった。あきクンにははがきにして送ることにした。小さな額に入れて大事にするように書くつもりだ。

レセプションは八時過ぎに終了。「この後ハッピーアワー？」いたずらっぽく笑いながら問いかける参事官の言葉にあせった。それはナシということになったいたからだ。ともかく、それではと、急遽、個室ラウンジに案内して貰った。大使はご機嫌で、ウイスキーをお代わりしながらジョークのオンパレード。とうとう帰宅は１０:００過ぎ。チョットしたハプニングだった。

２６日、奄美。ホテルに入る前に三つの教会で信者達が迎えてくれた。各教会で親しく語りかけ、いただいた信仰を大事に守り育てるようにと励まし、全免償が授けられるという教皇の祝福を送られた。まさに司牧訪問だった。腰痛のため杖を手放せない身にはチョット気の毒だったが、案の定、ホテルで受付を済まし、部屋に向かうエレベーターの中で本音が出た。「あなたはボクをよく働かせてくれるね。」「申し訳ありません。実はずっとそのことが気になっていました。でも、あなたのミッションは素晴らしいでしたよ。」笑顔で頷かれた。６:３０にミサ。大きなみこころ教会はベンチだけでは間に合わず、臨時席も。レセプションはなく、司祭団とホテルで会食。ここでももちろんジョーク、ジョーク。

２７日の今日。昨日とはうって変わって、あいにくの雨。９:４５分、最初の訪問先和光園へ。５７名中３０名ほどがカトリック信者。「全国１３療養所ではここが一番素晴らしい」とは代表者の言葉。大使はここでも短い話し、一人一人の頭に手を伸べて祝福されて特別の心情を示された。希望の星学園では作業の様子を見学。お隣の養護学校では学習発表会の予行練習を参観。こうして二日の訪問日程を終えて空港に着いたら可愛らしい子供たちがシスター達と出迎えてくれた。勇壮に？和太鼓の演奏に大使も破顔一笑。疲れた身にはまさに癒しのひとときだったに違いない。

最後の会食となったお昼はＶＩＰルームでのスパゲッティ。感謝の内にお互いの労をねぎらってビールでカンパイ。大使は、何度か不機嫌になることもあったが、それでも気を取り直すかのように、キチンとこちらの願い通りに職務を全うされた。単純で愛すべき人柄？二日間親しくおつき合いしたことで大使が人間的にも身近に感じるられるようになったのはボクだけではあるまい。

ともかく無事終わった！準備と本番。沢山の時間とエネルギーを使った周りのみんなに感謝したい。